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?話 圭汰目線 ズゥット、ズ————ット、一緒ニ居ヨウネ?

圭汰くんからの目線。

なんか変。いつも変だけどw

いきなりだがミカちゃんには秘密だが俺は吸血鬼だ。


生まれついた時から血がみたいな、とかよく考えていた。俺の家系はご先祖様だかなんだかが吸血鬼で最近は吸血鬼の子が生まれないから安心かなーとか思っていたら俺が生まれたらしい。


そんな俺が初めて未冠にあったのはまだ保育園の時だった。

俺のお父さんが転勤でそれについてきた俺とお母さん。家は前のより小さかったし古かった。そんな家の近くに立つ大きい家に俺は当時興味津々だった。どんなひとがすんでるのかな、とかいってみたいなあ…とかそんな単純な気持ちだった。

その時から俺は保育園に通っていて常に女の子に付きまとわれていた。バレンタインの日なんてチョコをいっぱいもらい、気持ち悪くなった。そんな俺はチョコを嫌いになった。甘いものは好きだがチョコは嫌い。なのにわざわざチョコをくれる女の子なんて嫌いだった。嫌がらせだとも思った。


おんなのこなんてきらいだ!が、口癖だったのに。


なのに、俺は出会ってしまったんだ。


高瀬未冠っていう、女の子に。


肩より下の髪の毛を横でおさげっぽく縛っている黒髪にくりくりとした大きい目。

小さい身長に小さいからだ。ツンと押すだけで倒れそうになるほどだった。

小動物かと思った。

多少おバカでも優しかった。何よりチョコを渡さずに自分で作ったクッキーをくれた。

ある日俺は未冠の家に遊びに行ったんだ。チョコ以外のお菓子をたくさん持って。待ち合わせ場所の公園で未冠は言ったんだ。


「そういえば、けいたくんのおうちってあたしのおうちとちかいんだって!ままがいってた!」


家が近いなんて知らなかった。近いなら出会った日から行けばよかった。その公園から歩いて5分の家。




そこは、俺が興味津々だった大きい家だった。正直、運命だとも思った。その家は予想通り凄かった。家は広いし部屋もいっぱいあるし俺は思ったんだ。



みかちゃんとけっこんすれば、ずぅっとみかちゃんといっしょにいられるし、ずぅっとこのいえにずぅっといっしょにすめるんだ…。みかちゃん……。



って。今思えばこの時から病んでたんだなーと思ったけどその時はまだ2歳。純粋にそう思ってた。その日から俺はミカちゃんに付きまとう害虫のような奴らを排除しまくった。小学生になったときからクラスが離れて俺は焦った。あんな素直の塊のようなミカちゃんがけがされる…!と。俺は偉そうなハゲを脅して一緒のクラスにしてもらった。それで安心してミカちゃんと一緒に遊んでたらほかの無駄に知ったかぶりをしている女の子たちがミカちゃんに嫌がらせをしようとしているのを見て俺はブチ切れた。その時のことは覚えていないが気づいたらそいつらは転校していた。その日からずっとずぅぅううっとミカちゃんと一緒。



これからも、死んでも一緒。死ぬ時は一緒に。俺を置いて死ぬなんて、言わないよな?


虹夢学園という学園にミカちゃんが入るといったときは焦った。せっかく害虫が減ってきたのにまた増えたら大変じゃないか!必死で引き留めたけどいうことを聞かなかったから俺もついて行くことにした。ここでもやはり害虫が出てきた。


ミカちゃんは俺のもの。


誰にも渡さない。


…だってもう、ミカちゃんのお口の『ハジメテ』はもうもらったから。しかもミカちゃんからしてくれたもんね!お前らなんて目にも止まらないんだ。



…そう思っていたのに害虫でなかなか顏のいい黄吏莉楠とかいうやつと不良の蒼水穂帥っていう先輩がしつこくミカちゃんに迫ってきた。

それでも安心だと思ってた。

なのに次は生徒会だなんて…あんな顔のいい集団に入れてなんかたまるか。









ズゥット、ズ——————ット、一緒ニ居ヨウネ?

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