第15話 いや、なんでやねん。
うああああああすいませんあけましたああああ!
どうか、見捨てないでください…。頑張りますから…<m(__)m>
あー今日もいい天気だなー。うんうん、窓を見ても雲があんなにいっぱい浮いてるしね…って、いい天気じゃなかったか。灰色だわぁー…。にしてもまるでこの世のものとは思えないほどの怖い顔をしてるこの圭汰サマは何を怒っているんでしょうかね。あはは、きっとお腹が減って減って減ってもう仕方ないんだろうねー。だってまだ何も食べてないし?そういえば今日の夜ご飯は何かなー。オムライスとかだったらいいなー。っていうか今日お母さん仕事じゃん!!ご飯自分で作んなきゃかー…。めんどくさい。コンビニでおにぎりでも買ってこようかなー……。でも今日はオムライスの気分!!!
そんな現実逃避している未冠のそばでは双子と圭汰が口論していた。
内容は
「なんでミカを生徒会に入れた!」
「僕に聞かないでよ!」
「諒ちゃんに聞いてよ!」
「はあ!?あいつのせいかよ!」
「「僕たちだって別にこんなちんちくりん入れたくなかったし!」」
その双子の言葉にモブ共は全員固まった。ギギギギ…みたいな効果音を付けて愛旧双子を見て雪女もビックリな冷気を出し始めた。何事じゃっ!!ちょ、目が…怖いんだけど!?どうしたのさいやマジで!戻ってきて、みんな!
「ミカちゃんをちんちくりん呼ばわり…?」
「いくらリオン君とレオンくんでも…」
「それは許せないな…未来の僕のお嫁さ…ぐふっ」
「高瀬さんはちんちくりんじゃない!」
『 小 動 物 だ ! ! ! ! 』
いや、なんでやねん。
ついに現実逃避を終えて戻ってきたあたしは内心でツッコミを入れた。いや、仕方ないでしょ。ちんちくりんはいやだからいいけど小動物って…何で小動物…。
「こうして藍旧リオンと藍旧レオンはクラスメート全員から反感を買ったのだった。」
莉楠いつの間に!?
「なんで解説してんの。っていうかお弁当食べないの?お腹すかない?あたしの豆乳飲む?」
こういってあたしはいつの間にか教室に戻ってきていた莉楠にイチゴの豆乳を差し出した。それを見て目がキラキラとする女の子。あ、間違えました。男の子。いやあああ、そんな睨むなよ!エスパーなのか!?その横でまだ口論っていうかケンカしている双子と圭汰。二人とも綺麗すぎて嫉妬すらでないお顔を真っ赤にしている。それはそれでかっこいいし可愛いけどケンカはダメですよ。ケンカは。
「ケンカはダメでしゅよ!…あ、噛んじゃった。ケンカはダメですよ!やめなさい!めっ!!」
「はい…」
「「え、何で可愛いの。なんで今キュンってきたの!?」」
『 ミ カ ち ゃ ん は 可 愛 い で し ょ ! 』
何でモブ共はもるの…。なんでみんなうるうるしてるの…。もういやっ、早く給食時間終わって!!
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
なんと!ここであたしの願いが通じたのかちょうどチャイムが鳴った。ひゃっほぅ!さっそく図書館に行くぜ!!
「今日は…掃除当番じゃないっ!ひゃっほー!じゃ、あたし遊びに行ってくるね!あとはよろしくぅー」
そういうとあたしは漫画の主人公ビックリな遅さでノロノロと図書館に向かった。早くじゃない、遅くね。だって図書館にいる人がね、図書委員かな…その人がはあはあいいながら入ってきたらうるさいでしょ!って怒るんだもん。ちなみに女の子。この学校の図書館は2つある。本が入りきらないからー♪とかっていう理由らしい。この前理事長に聞いた!なんと広さテニスコート二つ分!一つの図書館でそのぐらいだから二つ合わせて四つ分の広さらしい。なんて広さ…。って前驚きすぎて興奮した。あたしのクラスは1-Cでそこから階段を二つのぼって左に曲がってずっと進んだ後に秘密の抜け穴という変な穴がある。それは壁に穴が開いただけの近道でみんな知ってる。そこを通るとなんと目の前に図書館の扉が!いっつもあたしが通ってるといってもいいぐらい行っているのは第一図書館。はまってる本があるんだ!
階段をのぼり左に曲がりずっと進んで穴をくぐったあたしは。
図書館の扉を開けた。
なんとそこには。
イケメンでカラコンの二重人格がいた。