Tree
朝 窓を開ける君を 僕は見ていた
小鳥がいつも騒がしい朝
僕は 静かに光を吸った
お洒落して出かける君を 僕は見ていた
花がささやく昼下がり
風が 僕をくすぐった
星を眺める君を 僕は見ていた
闇が優しく包みこむ静かな夜
白く透きとおる月が 僕を照らした
思い出していた 僕に足があったあの頃
北風が強く吹きつける
素直になれなかった僕
走り去っていく君
あの日も雨が降っていた
僕は何も出来ない 押し寄せる遠い記憶
矢のように突き刺さる雨
動くことすらままならない
ただ ただ 僕は 君を見つめるだけ
最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
数年前に書いたものに少し手を加えました。
よろしければ、ぜひ評価をお願いします*