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第八話・オークを探して三時間!!

前回のあらすじ

初めてのクエストは指名クエストだった。

「えっと、ここでいいかな」


ドンと太い木の棒を打ち込む。

この棒はオークの棲家を見つけたときに場所を報告するための目印。


「それで街の方角はと」


俺はコンパスを確認する。

ギルドを出てまずは服を買いに行った。

職業は魔闘士ってことだから〇悟空みたいな道着を買おうかと思ったがやっぱり売っていなかったので上は布製のTシャツっぽい服の上に革の胸当て、下は革のズボンを買った。

その後雑貨屋へ行きオークの棲家を記すため地図を買おうしたがものすごくおおざっぱな地図だったので紙とペン、コンパスを購入。一応地図も買ったが、、、。

ということで街の方角を確認しつつ買った紙に自作の地図を描いていく。

この世界にコンパスがあったのはよかった。

最初空を飛ぶ魔法を使って上空から地図を描こうと考えたがオークに知性があり俺の姿を見て姿をみせなくなるかもしれないと思ってやめた。

それに、苦労してできた時こそ達成感があるしな。

コンパス無かったら飛んでたかもしれんが、、、。

方角は確認できるが距離は大体でやってるのがちょっと残念。


「しっかし、全然オーク出てこないな」


街を出て約3時間。

森の奥に入ってきてるはずなのにオーク一体も出てこない。

オオカミの魔物が出てきたぐらいでホントにこの森にオークいるのか?と思いながらもグーッとお腹が鳴る。


「もうお昼ぐらいだもんなそりゃ腹減るか」


右手を胸の位置まで上げると宙に黒い穴が現れそれに手を突っ込む。


「えっと、どこかな、、、あったあった」


その穴から取り出したのはパンとサラダと果物のジュース。

まずは、ジュースでのどを潤す。


「おぉ、冷たい」


冷たい状態で買ったジュースの冷たささが保っているなんてすごいなアイテムボックス。

パンも出来立てを買ったのでふわふわもっちもちとサラダもシャキシャキとしている。

急にアイテムボックスと名前を出したがミリスに教えてもらったマジックバックをヒントにできるかどうかわからないと思って作った魔法。

出来るかわからんと思ってもやっぱりできてしまった。

容量はよくわからんがいっぱい入るはずだ。

さて、のんびり食事をとっているとガサガサと鳴る草むら。


「やっとおいでなすったかな」


草むらの音はどんどん大きくなっていく。

そして、草むらからオークが現れた。

茶色の肌に豚の顔。

アニメや、マンガで見たオークそのものだったが予想してなかったのは


「マジかよ。でっか」


俺の倍はある身長にお相撲さんのような体型。

威圧がすごいんですけどこれがオークなのか?

これがオークならオーク・キングってどのぐらいの大きさなんだよ。

オークは俺にまだ気づいてはいない。

攻めるなら今か、、、っていうか魔物相手にすんの初めてじゃん。

戦い方は所長から学んだけどどうしようか。

初めてだし色々試したいよな。

俺が悩んでいると不気味な声が聞こえその声がドンドン近づいてくる。

その声がキシャキシャうるさくとても気になりイラッとしたので俺は


「うっさいんだよ」


とオークの横っ腹に思いっきり平手打ちをしそのオークは勢いよく吹っ飛び木に激突した。


「あっ・・・やっちまった」


ピクピクしながら横たわるオークの近くに寄る。


「大丈夫ですかーって言ったところで返事なんかするわけないな。しかし、ビンタ一発で倒せるとはあっけない。さてこのオークを回収しとこう」


オークをつかみヒョイと投げその先にアイテムボックスの入り口。

オークはアイテムボックスに吸い込まれていった。


「さてと、オークはあっちの方から来たからそっちの方に行ってみるかな」


オークが出てきた草むらをかき分けながら進んでいく。

最初は腰ぐらいの高さだった草がドンドン高くなっていき先が見えなくなるぐらいの高さになった。


「くそっ、まったく見えん」


このまま進んで急にオークの棲家に出ちゃったら大変なことになりそうだよな。

やっぱりこういう時は探知するような魔法を考えるべきだがどうやれば、、、そうか、ドラ〇ンボールで気を感じて相手の位置を把握してたな。

それならこの世界だったら魔力を感じ取ることができればいいな。

目を閉じ神経を研ぎ澄ますと周りの木々からこぼれる魔力を感じる。

もっと範囲を遠く、、、遠く。

そして、前方に魔力が集まっているのを感じることができた。


「よし、いた!!、、、っていうか多いだろ!?」


感じた魔力の数、約50。

約50体のオークがうようよしているなんて考えるだけで気持ち悪い。

さて、棲家も発見したし戻ろう、、、でもちゃんと確認してないからなぁ。

ホントにオークかどうかもわからんし、、、やっぱ行かないとダメか。

また草をかき分け奥へと進む。


「ここだな」


この草をかき分ければオークたちがいる。


「さてさてどのくらいいるのかなっと」


草を動かしてこっそり覗く。


「あれっ?いないな」


岩壁に穴が一つあるだけで外にはオークの姿は見えない。


「あの穴の中か」


魔力探知をすると穴の中からオークの魔力を感じた。

この穴のことを報告すればクエスト成功なんだけどオークもってけば報酬アップだから倒したいよな。

さてどうやって倒そうか?

穴の中に火の魔法を放り込むか、でも黒焦げだったら報酬もらえるのかな?

それ考えたら穴ごとつぶすか?それも形が分からないぐらいにつぶれたら報酬どうなるのか。

ふむ、悩むのが馬鹿らしくなってきた。

こういう時は真っ向勝負!穴に突撃だ、、、っと行きたいけどいくらチート能力があるとはいえ暗いであろう穴の中に入るのちょっと恐いしその中でウジャウジャいるオークの相手するのは嫌だなぁ。

腕を組み少し考えた結果俺は周りに落ちている木の枝や葉、草を集めて洞窟の前に積み上げていく。


「よし、そんでこれを燃やす」


炎を上げ燃える木から上がる煙。

そして、風魔法を使い煙を洞窟の中へ送る。

これで煙が蔓延した洞窟で息が出来なくなってどんどん出てくるオークを倒していけば、、、やばい、一気に出てきたら対処できるのだろうか?

そこ考えてなかったな、、、と思っているとオークが入口へ向かってくるのを感じる。

うん、なるようになれだ。

片っ端からぶっ倒してやる。

オークが出てくる前に入口から少し距離を取り拳を握りしめ胸の前に構えた。

そして、不気味な声を発しながら勢いよく飛び出してくる茶色の皮膚に豚の顔。

さっき会ったオークとは違いゲームやアニメなんかでよく見る大きさ。

これがオークだよな。

一番先に出てきたオークは辺りを見渡し俺を見つけるいなや手に持つ武器を振り上げながら向かってくる。


「うぅ、、、やっぱり、、、気色悪いんだよ」


俺の拳がオークの顔にめり込み吹っ飛び岩に激突する。


「・・・さっきのオークといい今のといいパンチ一発で吹っ飛ぶなんてやっぱチートすぎるだろ」


洞窟から出てくるオークが次々と俺に向かってくる。

俺は、拳と蹴りでオークを吹っ飛ばしていく。

もうそろそろ洞窟の中のオークが全部出てくるな、、、あれっ?一匹かなり大きな魔力が近づいてくるんだけど。

洞窟の入口から出てきたのはさっき会ったオークよりデカく鎧を身にまとったオークだ。

さっき倒したデカいオークの倍、いや3倍ぐらいか?

しかし、


「あんなデカいのどうやって洞窟にいたんだよ」


とツッコんでみる。


「グォオォォォォォォ」

「うるさいんだよっ」


天に向け叫ぶデカいオークの顔に思いっきりパンチを一発食らわしオークは岩壁に激突。

オークはピクピクしたあとそのまま動きが止まった。


「えっと、俺ってどんだけ強いんだよ」


なんかもう気にしたら負けだな。

さて、魔力探知をしたがオークの魔力はもう無いようだ。

横たわるオークたちを回収してギルドに戻ろう。

アイテムボックスにオークたちを放りこみ地図を描いてこの場から立ち去った。

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