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第22話 遺跡ダンジョン

「J、他にも部屋があるみたい!行ってみようよ!」

タラサは一通り部屋を荒らすと左右の扉を指さした。

Jは左の扉に向かって歩を進める。Jが扉の前に立つと扉が自動的に横にスライドした。

「すごい!どういう仕組みなんだろ?」

Jとタラサは扉の奥の通路に向かい左手にある扉の前に立つ。すると今度は扉が左右に分かれ中に2メートル四方の小部屋になっている。

「あれ?中に何もないようだけど……」

小部屋の中には何もない。2人が入ると扉が閉まった。

「え⁉閉じ込められた⁉」

焦るタラサを尻目に頭上から呼びかけられる。

『行き先を指定してください。』

入り口横の壁に文字が浮かび上がる。

『4F 3F 2F 1F』

タラサは気づいた。

「これ……この部屋もしかして昇降機じゃない?」

Jは『3F』のところに手をかざしてみた。すると部屋全体がガタンと揺れ、下に下降する。

「当たり!すごい!動いた!」

揺れと下降感を感じながら待機していると、数秒経過しドアが左右に開く。

ドアが開かれると、先に続く通路の電灯がつき周囲が明るく照らされる。高さ数メートルはある、回廊と呼んでも差し支えない天井部分はむき出しになっており、様々なパイプが上下左右に張り巡らされており、中央には左右に通気口のような大きなパイプが通っているのが見て取れる。

奥に進むと。左右にドアが付いており、Jは右のドアを調べる。

――左は遺物の箱が邪魔をしており、ドアが開かない。

右手のドアに進むと、中は腐食が進んで脆く朽ちている箱と、まだ未だ頑丈にその身を保ちつつけている一辺が1メートルほどの箱があり、それらが今にも崩れそうに積み重なっている。Jはハンマーを振り回し、壊れそうな箱を破壊していく。その後、頑丈な箱を押したり引いたり、箱の道を作り、箱の上で箱を滑らせながら階段状に積み上げていく。積み上げた先には通気口があり、タラサを呼ぶ。

『ここに入って反対側の扉をあけてきてくれ』

「オッケー!任せて!」

タラサが通気口の中に入っていき、Jは部屋を出る。ガコンガコンと天井部分の通気口が音を鳴らしている。タラサが通気口を通っている個所が鳴っているのだ。

タラサが左の部屋に着地するのを音で確認すると、Jは左手の扉に向かってハンマーを背中から外し右肩に乗せるように構え、いつでも振り下ろせる状態に体勢を整えた。

――どうして?タラサがつっかえを外して出てくるんでしょ?

――すぐに分かる。

タラサの声が部屋のなから聞こえてくる。

「うわーだいぶ散らかってるしなんか草生えてるし……あ!」

タラサの声が上ずる。

「すごい!これも落果遺物なのかな!J!人の形したやつがある!しかもその裏になんか他と違う箱があるよ!なんかいいもの入ってそう!」

――あっ

「ちょっと宝箱お邪魔しま……きゃあ⁉なんか人型のやつ動き出したんだけど!」

部屋の中からゴォオオオンと機械音が部屋中から聞こえてくる。

「ちょっとヤな予感がするし……!はやくJと合流した方がびぃやぁッ!」

ドゴォッと部屋の音から金属の衝突音とともにグレネードの発射音も同時に響いてくる。

「話し合いは……出来なさそうじゃん!うぁあ!手発射してきたぁ!J助けて!」

扉の裏からズゴゴゴゴっと物を引きずる音がすると同時に。

「うきゃあ⁉」

バァンッと扉がひしゃげて中からタラサ頭を押さえ前かがみで飛び出してきた。

タラサの頭上にはとがった三角錐がタラサを貫こうとタラサの頭があったであろう場所に突き出している。

 その三角錐に引き寄せられるように本体と思わしき人型のロボットのようなものが部屋の中から現れた。その姿は球体と三角錐を組み合わせた人型のような形をしており、球体部分が関節を、三角錐部分がそれ以外の要素を構成しており、頭部だけは球体になっている。三角錐も球体もそれそれが浮遊しており接続されておらず、表面に青緑色の発光した線が刻まれている。

それを見たヌルがつい口を開く。

――まるで人間の3Dモデルのボーンをおっきくしたやつみたい。

その人型が現れたと同時にJは振りかぶったハンマーを叩きつける。人型のロボットは後方に吹き飛ばされ朽ちた箱に激突し倒れこむ。Jは追撃として部屋の中に踏み込み倒れこんだ人型に叩きつける。人型は体のパーツをバラバラに飛び散らせながら光の粒子となりJの体に吸収されていく。Jのレベルが上がった。

「いきなり襲われるんだもん!J、ありがとー!」

タラサが再び仲間に加わり、宝箱をあけに部屋に入ってくる。

Jが宝箱をあけると、中から立方体の落果遺物が出てきて、それを調べるとパカッと開き、ドーナツ状の赤色の指輪のような落果遺物が出てきた。その指輪には①と書かれている。Jはそれを指にハメると、部屋を後にし、エレベーターに乗り込んだ。

 Jは『4F』のところに手をかざし、4階へ戻る。

――あれ?戻っちゃうの?

――ああ、2Fと1Fの扉は隔壁にロックが掛けられていて今行けなくなってる。一旦4階のコントロールセンターで隔壁を解除する必要がある。それでも1Fには今はいけないけどな。

Jが4階のコントロールセンターに到着すると、手前のパソコンのモニターのような箱の隣に指の模様が描かれている個所に指輪をした手を触れる。するとピピッと音がしたのちにヴオンッとモニターのような箱が画面が点灯し画面に『2F』と表示され、そこの監視カメラの映像と思われる映像が映し出された。

タラサはモニターを見てJに話しかける。

「これって2階の映像じゃない?うわ、なんかいっぱいいる―。」

先ほどJが倒した人型のロボ以外にも、球体と三角錐の組み合わせのロボがところどころ徘徊している。人間の下半身の尻部分から球体、三角錐と伸びてそこからさらに左右に同様に球体三角錐の状態で伸びているケンタウロスのようなものや、足部分が単体で伸びているラミアのような蛇人間状態のものもあったり、大きさ自体が小人のようなものだったりとその形状は多彩だった。

――本当にボーンみたいね。

その他、画面のメニューには隔壁解除のON、OFFが表示されている。

Jはモニターにタッチし2階の隔壁を解除した。

Jとタラサは再びエレベーターに乗り込み2Fを目指す。


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