第7話 出発と道中語り
はい、投稿です。いやぁ最近どうも調子があるいけど、頑張る。
第7話
:場所:ヴァイハイム伯爵家・玄関先の庭:視点:レラシア:
さて、お父様から半月後に王都の王宮にて第一王子と第二王女の誕生日会があることを教えら
れてから色々と持っていく物品から衣服を準備したなどをしているうちに二日が経ち、ついに
王都へと出発するその日が来た。
「へぇこれが我が家の馬車かぁ、イメージしていたのは悪趣味な装飾がされた方を想像して
たけど、何か普通でシンプルだけど、どこか気品があってで頑丈そうな見た目だなぁ」
とレラシアは興味深めに家の前に並んでいる物を見ていた。何せ今我が家の屋敷の前に貴族用
の馬車と使用人用の馬車と護衛用の馬車が並んでおり、我が家の使用人や護衛の兵士達が忙し
そうに荷物を運んだり、今から乗る馬車の点検作業などを機敏に行っている。てか家の兵士の
装備の格好て、頭は黒色のアーメットを被り、上半身と下半身は赤色のスカートが付けられた
黒色のフルプレートアーマーと黒茶色のカーゴズボンを着込み、黒革のロングブーツを履いて
いるんだなと初めて知った。
「旦那様、王都の屋敷に持ち込む荷物は全て馬車に積み込み終えましたので、すぐにでも王都
に向けて出発できます」
「そうか用意は出来たのだなご苦労だぞ、それでは私達が留守の間の屋敷は管理はリドゲール
お前に任せたぞ」
と家で雇っている灰色の短髪と凛々しい顔立ちをした執事ことリドゲールがお父様に荷物を
積み込み終えた事といつでも王都に向かって出発できることを伝えて来ると、お父様は少し
優し気な声でリドゲールと使用人達に労いの言葉を伝えた終えると、お父様はリドゲールが
居る方に視線を向けて留守の間の管理に任せる胸を伝えてから、レラシアとアドルを連れて
貴族用の馬車内へと入る、馬車内は出来るだけ快適に過ごせるように日常家具などが積み
込まれていた。うおー馬車の内装とは思えないくらい充実してる!。
(おぉこれが貴族が乗る馬車内かぁ、いやぁどう見ても気品のある上級階級用の来客室を思い
浮かべる内装だよなぁ)
とレラシアは自身が予想していた貴族の馬車内の内装が違うと言う事に驚きつつも、外の景色
が見れえる席に座る。おーやわらかい!これなら長時間座っていても大丈夫かな。
「そう言えばお父様、王都まで二日程度はかかるんだよね?道中はどこで泊まるの?」
「あぁそうだな、王都へと向かう道中で通るヴェレの町とフレドルの町にある上級階級向けの
宿屋で泊まるつもりだ」
とレラシアは王都に向かう道中のどこで泊まるのか気になったので聞いて見ると、お父様は
道中で泊まる町の名前とその町で経営している上級階級向けの宿屋で泊まる事を、教えて
くれる。そして馬車に振動が伝わって来る、恐らく護衛も使用人も馬車に乗り終えたので動き
始めたのだろう。しかし宿屋がある町かどんなところなのだろうか。
「ふんー、そこってどういう町なの?お父様と兄様はそこに行ったことあるの?」
とレラシアは今から行く町がどういったところなのか気になったので、アドルとお父様に聞い
てみると、少しだけ間をあけてから。
「・・・確かどっちの町も二回行ったはずですよね父上?」
「あぁその通りだアドル、よく覚えていたなアドルと一緒に最初に行ったあの時はアドルが
初めて社交界出た時と、アドルの婚約者候補の令嬢に会いに行った時に通ったはずだ」
とアドルはこれから泊まる予定の町に行った回数を言い、そしてお父様はその時状況を軽く
教えてくれる。あ、そういえば記憶にお父様とアドルが出かけた日があったな。
「へぇ、だからあの時兄様とお父様だけ出掛けてたのか、あれ結局どんな町かについては?」
とレラシアはまだ道すがらよる街についての話を聞いていないことを言うと、お父様とアドル
はハッとしたような表情し、一旦整え直してから。
「おっといけないな、そうだなまず道中で泊まる二つの町は街道沿いで栄えたところでな、
簡単にその町の特徴をまとめるとな、まずヴェレの町は道中を行きかう旅人や行商人などの
人々が落とす金で収入を得ている町でな、どのように収入を得ているかと言うとな、まずその
地のすぐそこには地下から湧き出た様々な効能がある温泉が湧いていてな、それを商売道具と
して訪れる旅人や行商人などの人々向けに有料の温泉宿を経営し、そこで得た金がそのまま
町の収入として稼いでいるのだ。そして次はフレドルの町は各町に通じる十字街道を中心に
広がる町でな、そこでは様々な品が日々取引されている言わば貿易の町と言った町なのだ」
とお父様は長々しくヴェレの町とフレドルの町がどういう町なのかを教えてくれる。へぇ温泉
かぁ・・・え!温泉だと!?。
「え!?お父様は先ほどヴェレの町について話している時にそこでは温泉が湧いていると言い
ましたか!」
「えぇあぁそうだぞ、確かにそう言ったのだが、一体どうした少し落ち着けレラシア」
とレラシアは温泉と言う単語を聞いて驚き興奮した状態で、聞こえた言葉があっているのか
どうかを瞼を大きく開いたまま詰め寄って確認する。そしてお父様は温泉と言う言葉に何故か
興奮している娘に動揺しつつも、ひとまず落ち着かせようとする。
「どうしたんだよレラシア、一体どうしてヴェレの町に温泉が湧いていると知っただけで、
そんなに興奮してるんだよ少し落ち着け」
「どうして?どうしてですって!?、なるほど良いでしょうどうやら兄様は温泉の素晴らしさ
を全然分かっていないようなので、この私が徹底的に教えて差し上げますから、それにヴェレ
の町に着くまで数時間はかかります、それまでじっくりと話をしましょうね」
とアドルは何を温泉程度ではしゃいでいるんだよっと言った感じで少し落ち着けようとするが
、その言葉は地雷だったのか、レラシア鋭い目つきでアドルを睨み付けながら、温泉の素晴ら
しさを理解していないアドルに温泉についてじっくりと教えてようとし始める。良いぜ、切れ
ちまったよ兄様、オハナシをしようね。
「ふふ、全く仲の良いことだな、親として安心する光景だ」
とお父様はそう呟きながら早口で温泉の素晴らしさを語り続けるレラシアとその話を聞いて顔
をしかめつつも話を聞き続けるアドルを眺めながらヴェレの町に着くまで続いたのであった。
と言ったところでここまです。次の投稿は忘れなければ明日の日曜日になると思います。
:2022/3/30:抜け修正: