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転生伯爵令嬢は元気です:打ち切り:  作者: アクドニアデフジム
第一章 転生令嬢の日々
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第4話 レラシアの独学鍛錬とアドルの観察

あ、投稿するの忘れてた。やぁまさかねぇ。


第4話




:場所:ヴァイハイム伯爵家・中庭:視点:レラシア:




さて、以前父上に武芸を習いたいと言って鍛錬用の武器と服をお願いしてから二か月ほど

経ったのだが、ついにお願いしていた武器と服が我が家に届いたのである。いや長かった。


「さあレラシアよ、これが以前城下町の鍛冶屋と衣服屋に注文した鍛錬用の武器と服だが、

どうだサイズは合いそうか?」


とお父様はどこか苦笑い浮かべていそうな顔でそう言って来る。ちなみに今私が着ている服装

は黒革のソフトレザーに灰色のブラウスを着ており、下は黒ベルト付きの黒色のハーフパンツ

に足は黒革のロングブーツを履いており、そして腰にのベルトには訓練用の刃の無いロング

ソードが鞘に収まった状態でぶら下がっている。これが今後の私の愛着となる格好だ、てか

このロングソード中々の重さだな。


「えぇはいお父様、服のの着心地は中々の物ですがですので、以前よりも俊敏に動ける気が

します、あえて文句があるとすればロングソードよりも、もう少し短めのショートソードで

あれば良かったのですが、まぁ些細なことですが」


とレラシアは笑顔でそうお父様にそう伝えるとどこか胃の辺りをさすりながら。笑顔でそれは

良かったと言ってくれる。うーん?先ほどから気になってたけど、何で胃の辺りをさすて

いるのだろうか?。


「ではお父様、今日から本格的に自身を鍛えるので、多少中庭が荒れると思いますが」


とレラシアは軽く柔軟運動をしながら、中庭で武芸の鍛錬をすることを伝えると、お父様は

眉間に親指を添えながら少し疲れた様子で溜息を出しつつ。


「そうか、あまり怪我をしないように気を付けなさい、それじゃレラシアよ、お父さんは残り

の書類仕事を片付けに戻るから根気よく頑張りなさい」


とお父様は苦笑いでそう言うと、書斎室の方へと歩いて向かって行く。お父様は仕事が忙しい

のに私の我が儘聞いてくれてありがとう。


「さて、それじゃ気を取り直して準備運動が済んだら、軽くロングソードで100回ほど素振り

を始めますかぁ」


とレラシアはそう呟きながら全身の関節部を軽くほぐし終えると、腰の鞘に納めていたロング

ソードを抜いて頭から腰辺りまで振り上げては勢い良く振り下ろすと言う動作を繰り返し続け

て行き、そしてしばらくして100回素振りし終えたところで。


「ふう~基礎的な素振りはこのくらいで良いかな、それじゃぁ次のステップに移るとするか」


とレラシアはそう呟くと、持っているロングソードを正面に構え直してから二回連続で斜め

両方に振り下ろしてから大きく跳躍してくらロングソードを勢い良く横に振って薙ぎ払いを

するが着地した衝撃でバランスを崩してしまい地面に倒れそうになるが、咄嗟にロングソード

を地面に突き刺してバランスを取って何とか持ち直す。あぶあぶ危なかった。


「おっと、いきなり上手くは出来ないか、これじゃぁカッコよく剣を扱える日はまだまだ無理

そうな感じだな、やはり素振りだけではなく並行感覚を磨いてから、より難しい振り方に挑戦

してみるかな。さぁ頑張るぞ!」


とレラシアはウキウキ気分で鍛錬へと打ち込んでいくのであった。




:場所:ヴァイハイム伯爵家・中庭:視点:アドル:




さて、自分アドル・リッド・ヴァイハイムは中庭の壁際に置かれているベンチに座りながら、

領地経営における水運輸送の重要性に関する本を朗読しつつ妹のレラシアの鍛錬風景を何と

なく眺めていた。それにしてもレラシアが自身を鍛え始めてから丁度二か月は経つが、未だに

飽きもしないで、楽しそうに剣を振るっている。


「なぁレラシア、何か珍しく長続きているけどそんなに自身を鍛えることが楽しいのか?」


とアドルはあまりにも楽しそうに剣を振るているレラシアに対して鍛えることがそんなに

楽しい事なのかと聞いてみる。何せ自分は運動があまり得意ではなく、そして好きでもない

ので、基本的に文学や統治学と言った学問を学ぶ事と、様々な薬草を調合したりする錬金

などが、好きと言った感じなのだ、だからあの気分屋で長続きしないレラシアが二か月も

長続きしている武芸について、少しだけ興味を持ったのである。実際にやるのは二度とお断り

なのだが、何せ筋肉痛で痛くなるし、物凄く疲れるし。


「え?はい楽しいですよ兄様、やはり自身の身体がより強靭になり、より難しい技繰り出せる

ようになれるからね、その優越感と言いますか達成感を味わうと感じですかね?」


とレラシアは身体を休める事もなく、剣を振り下ろしながらそう言って答える。へぇなるほど

優越感と達成感を味わうか、何か物凄く述べり込んでいるが、以前から気になっている事が。


「なぁレラシア一応いや念の為に聞くが、ちゃんと文学や統治学や社交学などと言った貴族と

して必要な学問は勉強はしているのか?少なくとも5時間は中庭で身体を鍛えて続けている姿を

目撃しているんだが、大丈夫なのか?」


とアドルはそう言ってずっと気になっていた事について聞いてみる、まあレラシアに限って

その心配はあまりないとは思うが。そして聞かれたレラシアは一旦剣を振るうのをやめて自分

の方へと顔を向けると何事もなさそうな表情で。


「えぇちゃんとさぼらずに勉強はしておりますは兄様、私はこれでも伯爵家の娘ですので、

出来る限りは家名に傷がつかない程度の知識を付ける程度は覚えますは」


とレラシアはただただごく自然な真顔でそう言い終えると、周辺を薙ぎ払うように剣を振るう

といきなり地面から大きく跳び跳ねると一気に空中で一回転してから優雅に地面に着地する。

はぁ、家名に傷がつかない程度かぁ・・・何とも器用な事だな色んな意味で。


「そうか、なら兄としては安心だなこれで来年の春に来る王立学園への入学時に行われる個人

間での実力試験に専念できると言うものさあ」


とアドルは心底安心した様子でそう呟いた。いや、ちゃんと勉強している事が聞けて安心。


「え?王立学園ですか?あーそう言えば春と月までに12歳になっている貴族の子は、かならず

入学することが義務とか何とかお父様が言ってましたねぇ、色々あったせいで、すっかり記憶

の中から忘れてました」


と言うレラシアの一言に急激に不安になるアドルなのであった。まさか忘れてたのか、本当に

大丈夫なのだろうか・・・。 





と言ったところでここまです、次の投稿は来週の土日辺りかと思います。それではまたの次回に。

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