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転生伯爵令嬢は元気です:打ち切り:  作者: アクドニアデフジム
第一章 転生令嬢の日々
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第2話 魔術本の朗読と伯爵当主の悩み

はい、続き投稿しました。うん、ブックマークありがとうございます!、こんなわけが分からない趣味小説を読んで頂きありがたやぁ。


第2話


さて、書庫室での調べ物が終わった自分は今現在最初に目覚めた自身の部屋にあるベッドの

上に寝転がって、『階級魔術の基礎について』の本を朗読している最中である。


「ふん~なるほどねぇ、階級魔術って前世のイメージで言うなら死に覚えゲーのRPGに似た

感じだろうか?でも階級に応じて威力や効果が全然違う感じだから似てないのかな?、ふむ

なかなか奥深くて興味がそそるなぁ」


とレラシアは面白げな雰囲気でそう呟く。いや、私ってこう言うファンタジーチックな本が

大好物人だったんだ、しかも前世とは違いこの本に書かれている詠唱文や術式陣はガチの本物

で、恐らく才能と努力する気力さえあれば最低限の魔術は確実に覚えられるようだし、機会が

あれば習得したいけど、この本に書かれていることは階級魔術には大きく分けて元素と深淵と

奇跡の三系統に分けられることや、どのような触媒を用いて、どのような手順で魔術が使われ

ているのかや、その各魔術の威力と効果内容によって主に十段階に分け隔てられている事など

、基礎的な運用方法などしか書かれておらず、恐らく各系統のより詳しい分類や種類などに

ついて記させている書物には、もっと専門的で本格的な事が詳しく載っているのだと予想が

出来る、つまり今手元にあるこの本では最低限の魔術の基礎すら書かれていないので、この本

で、魔術を覚えることは出来ないので、ただの娯楽本と言う事である。


「はぁ魔術ねぇ我が家の書庫室の本棚には専門的な魔術本らしき物はなかったから、多分貴族

の家でも興味がなければ保管なんてしないんだろうなぁ、この本だって記憶が戻る前の自分が

、ちょっとした興味と気まぐれで、お父様にお願いして買ってもらった物だしなぁ」


とレラシアは憂鬱気にそう独り言を呟きながら、ベッドへと倒れ込む。はぁ、ファンタジーの

作品の主人公みたいに魔術や魔法などを唱えてみたりとかしたかったけど、確実にお父様に

頼んでも、今すぐは確実に無理そうだ。


「まぁ今後魔術を習得するかどうかは後々機会があれば考えるとして、そうだな現状魔術が

無理なら剣術の腕前を磨いて騎士的な感じになってみようかなぁ、いや別に槍術や棍棒術や

短剣術でも何でも良いだけどさぁ、とにかく己を鍛えいることが目的になるかな」


とレラシアはとにかく鍛えたいとそう呟く。いや、何でそんなに鍛えたいのかと聞かれたら

そりゃあ多分何となく鍛えたい気分だからとしか言えない。


「でもなぁ、じゃあ鍛えるかと思い立っても、鍛錬するための武器類がないしなぁ、体だけ

を鍛えるのなら武器とか道具は要らないけどさぁ、せっかく大貴族の娘と言う特権階級に

生まれたんだし、存分に利用してやる。それじゃあ早速お父様にお願いしてみよう、そうと

なれば即行動だな、確かこの時間帯は書斎室で仕事しているはず」


と何やら謎の勢いのままに部屋を跳び出したレラシアは、お父様が仕事して居るであろう

書斎室へと向かって全速力で行ったのであった。




:場所:ヴァイハイム伯爵家・書斎室:視点:ボルデア:




私の名はボルデア・ルシュ・リッド・ヴァイハイムと言って伯爵家の現当主である。私は部下

から送られてくる各地の領地で治められた税金や年貢の量の確認や、各領地で起きている問題

や犯罪や魔物の被害などの報告書をV字髭をいじりながら目を通していた、何せ現場からの

情報などを知らずに領地の経営方針を決めるなどまずもって無茶である、なので正しく各地の

統治を任せている家来達に適切な指示を常に追っているのである、まぁほかの貴族がどんな

方法で領地を統治しているかは、私は全然知らないのだが。


「ふむ、先月に起きた魔物の襲撃に対する指示はこれで良いだろう、次は先週起きた土砂崩れ

による農作物の被害ついての対応と被害総額の計算に取り掛かるか」


と私はそうぶつぶつと独り言を呟きつつテキパキと書類仕事をこなしていると、書斎室の外

から全速力で廊下を走る音が聞こえたので何事なのかと扉に視線を向けると勢いよく扉が開き

誰かが入って来る。騒がしいな一体誰だろうか?。


「あのお父様!お願いしたいことがありますの!」


と勢いよく扉を開けて入って来た、私の娘であるレラシアはそう言いながら書斎机の前まで

近づいて来る。しかし珍しいな、レラシアがこうも騒がしく私のところへと来るとは、何か

余程お願いしたいことでもあるのだろうか?。


(はぁ、またお願いごとか、あまり変な物を欲しがらないと良いのだが、何せ以前レラシアが

欲しがった『階級魔術の基礎について』の本は、入手するのに領地内に全ての古本屋を徹底的

調べて見つけた本だ、だから今度は本以外の事で願うばかりだが・・・)


とボルデアはそう心の中で愚痴を呟きつつも、出来るだけ娘のお願いごとには、積極的に

叶えて上げたいと思っている、何せ父親としてあまりかまって接して上げられない後ろめた

さもあるし、何せ本来なら私の代わりに息子や娘にかまってくれるであろう母親が早くも

病気で亡くしおり、大変寂しい思いをさせているのだから。

 

「はぁ、少し落ちなさいレラシア、高貴な貴族の娘たる淑女が、そうはしたない態度をする

ものではないぞ、それで一体どうしたのだ?そんなに慌てて一体何が欲しくなったのだ?

もしや以前よりも本格的に魔術を習いたくなって本が欲しくなったのか?」


とボルデアは苦笑いを浮かべながらそう言うと、レラシアは少し不機嫌そうな様子になるが

すぐに冷静になり、少しせき込んでから。


「いえ、確かにもっと本格的に魔術を習いたくはあるのですが、今私が欲しい物は、剣術や

槍術と言った武芸などを、独学で習いたいので、鍛錬用に金属製の武器と動きやすい服など

を用意して頂きたく、お願いしにきました」


とレラシアは満面の笑顔をしながらそうお願いしてくる。うん?・・・あれ私の耳が可笑しく

なったのかな?今娘から信じられないことをお願いされたような、いや多分私の気のせい

だろう、そうさ気のせいに違いな・・・。


「いえ、お父様 気のせいではありません、いたって大真面目にお願いしてます」


「なぁレラシアよ、平然と私の心の声に答えるのではない・・・はぁー武芸を習いたいかぁ」


とボルデアはそう言って、溜息を出しながらしみじみと呟く。本当に私の娘であるレラシアは

少し変わった好奇心と少し奇妙な感性持っていると嫌でも思い知るよ。流石に幼い娘の言葉

から、いきなり武芸を独学で習いたいので、武器と服を用意してくれと、お願いされる時が

来るとは少しも予想だにしていなかった、私は一体どこで娘の教育を間違えたのだろうか。


「はぁ、一体どうしてこうなったのか・・・後で執事に命じて、城下町の鍛冶屋と衣服屋に

注文しておくから、今日は大人しく部屋に戻って勉強に励むように、分かったかい?」


とボルデアは指を額に抑えながらそう言って、レラシアを部屋に帰す。はぁさっさとお願い

された物を執事に頼んで用意させるか、はぁ忙しい。





と言ったところでここまです。とりあえず今回はこの世界に存在階級魔術と言う力と、主人公の父親

から見たレラシアを書いて見たのですが、こういった主人公以外のからの視点はよく書くと思うので

どこかご了承下さい。それでは次の投稿まで。

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