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転生伯爵令嬢は元気です:打ち切り:  作者: アクドニアデフジム
第一章 転生令嬢の日々
10/28

第10話 雑貨屋で掘り出し物

はい、買い物回です。


第10話




:場所:ヴェレの町・黒屋根の赤煉瓦の雑貨屋:視点:レラシア:




さて、今私はお供のヘレアを連れて、ヴェレの町を巡り歩き始めてすぐに、何やら雰囲気が

良さげな古びた雑貨屋を発見したので、お供のヘレアを連れてその店内に入ってみると、

そこには様々な種類の本が詰め込まれた棚や、大小さまざまな大きさの錬金釜が適当に置かれ

ていたり、様々な色をした液体が入っているフラスコ瓶や、極めて貴重な薬草が入った壺が

幾つも床や棚の上なのに置かれているなど、様々な物品類が適当に置いてあると言う、ある種

の混沌した室内である。うへぇーこれは凄いなぁ。


「うおぉこれはなかなか色々と置いてあって凄いけど、物凄く薬草臭いなぁ、まぁ兄様が利用

している趣味部屋に比べたらまだマシな匂いかもハハハ」


「はぁ、そうなのですか?」


とレラシアは雑貨屋内に充満した薬草の匂いの強さに文句を言うが、アドルの趣味部屋よりは

マシだと気付くと思わず苦笑いしてしまう。そして店の奥に視線を向けると、くたびれた白色

のローブを着用し、その上から古びた黄色のエプロンを被っているメガネを掛けた老人が、

カウンター内側にある椅子に座ってこちらを見ている。


(あ、何かここの店主らしきお爺さんが、こっちを見てるけど、気にせずに雑貨屋内の商品の

中に何か珍しい物がないか探そうっと)


とレラシアは店の奥からこちらを見ている店主の老人の視線には気にせずに、雑貨屋内の商品

を次々と見ていく。一方私の後ろにいるヘレアは、店の商品を踏んだり当たったりしないよう

に、気を付けながら私の後をついて来る。


「ふーん、それにしても本当に色々あるな、あの錬金釜とか兄様が好きそうって・・・うん?

何かあの本棚にある本他の本と何か」


とレラシアは大量に置かれている錬金釜を何となく見渡しつつ、本棚の方に視線を向けると、

ないやらかなりの大昔に使われていた古代文字で書かれた本を見つける。ちなみに古代文字

とはブルゴーニュ王国が建国される遥か昔おいて、普及していた文字系列の総称である。


「へぇ何だろうこの本、見た目からしてかなり古そうだし、しかもこれ遥か昔に使われていた

古代文字だしも、少しだけ読んでみようかな」


とレラシアはそう呟きながら、その古そうな本を手に取って読んでみる。え?これ読めるの

かって?これでも伯爵令嬢なのだから、ある程度は古代文字を読むことはできる、まぁ最近

我が家の書庫室で勉強したから読めるようになっただけだけど、果たして何が。


「へぇふむふむ・・・うん~あれ?この本に書かれている内容からして魔術書かな?」


とレラシアはその古そうな本の内容を軽く流し読んでいると、何故か体の精神層より発生する

深淵の魔力を自在に操作する仕方や、魔術創造や習得する際にどのように術式陣の書き覚える

のかの方法や、さらに既存の魔術を発動する際に唱える詠唱文などなど、魔術的な事が大変

詳しく精密に書かれており、思わずこの本は一体何なのかと、疑問を浮かべ始める。


「一体この本?、こうも詳しく精密に魔術に関する事が書かれてるし、あぁそう言えば本の

名前見てなかったよ、それに横には何も書いてなかったし、恐らくこの本の名前は表に書かれ

ているはずえーと『マリグノロコの結晶魔術書』かぁ、これって古代魔術の専門書だよね!!

、マジで古代の魔術師が書いた本が!?」


とレラシアは本の名前を見ていなかったことに気付き、手に持っている本の表に書かれている

名前を興味深々に読み上げてみると、その本は遥か昔に書かれた古代魔術の専門書だった事が

、分かり思わず動揺して手が震えてします。


(おおお落ち着けえぇ、まままさかのまさかだよ、こんなところで古代の掘り出し物を発見

するなんて、絶対にこれ買う絶対にだ!いやぁ何となく入った雑貨屋に古代の魔術書を見つ

ける事が出来るなんて、あぁ付いてる)


とレラシアは偶然によって古代の魔術書を今自身の手元にあることに興奮し、一刻も早くこの

本を購入し、読んで研究したいと思いながら、古代の魔術書を持って先ほどからこちらを見て

いる店主の老人へと向かう。そしてその光景を見ていたヘレアはいきなり本を手に取って何か

独り言を呟いていたと思ったら、急にご機嫌になってカウンターへと向かうレラシアに思わず

未知の恐怖的なものを感じてドン引きする。


「すみません、この古代書を買いたいのですが、どれくらいのお値段に何そうですか?」


「あぁその本を買うのか?ならかなりの年代物で、恐らく古代の品だから希少価値がついて

だいたいこのくらいなるがぁ、お嬢ちゃん服装からして金持ちぽいが、払えるかい?」


とレラシアは古代の魔術書をカウンターに置いてから、本がどれくらいの値段なのか聞いて

みると、店主の老人はすぐに視線を本に向けたあと、年代物で希少価値がついた値段を提示

する。おぉなるほどね、中々手頃な価格だから手持ちで十分大丈夫ね。


「へぇ中々手頃な価格ですね、ふむふむこれで足りますか?」

 

とレラシアは平然とした声で、そう言って懐から財布を取りだすと、支払いに必要な代金を

店主の老人に手渡す。ちなみに代金として手渡したお金は、今日の朝飯を食べ終えてから、

少し経ったくらいに、お小遣いとしてお父様から貰ったものである。 


「おぉう何と結構高い品だと思うだが、何ともまぁほうほう丁度代金分だな、お買い上げ

まいどありだ、さぁこの古代書は今日からお嬢ちゃんのものだよ、まぁ大事にする事だ」


と店主の老人は小言を呟きつつ受け取った代金を確認し終えると、レラシアに古代の魔術書

を手渡してから、大事にする事だと言い終えると視線をいつの間にか手元にある何かの雑誌

らしきものに視線を移す。うん、大事にはするけどその雑誌いつの間に?。


「まぁ良いか、それじゃ旅館に戻ろうかな、いや流石に出てからそんなに経ってないから、

もう少し大道理を歩いてから戻るか、そういう事でもう少しお供お願いねヘレア」


とレラシアはそう言い終えるとヘレア共に雑貨屋から出た後、目に付くお店に見て巡るので

あった。






と言ったところでここまです。はい、魔術書です・・・ちゃんと習得しますよ武芸共々。

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