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[序章]#0 目覚めの混沌

初投稿です。

異世界でバトルロワイヤル、ゾンビものサスペンスを書きたくて投稿しました。

楽しんでもらえたら幸いです。


 ――目を開けると狼狽しきったクラスメイト達。


「え!? なになになに!? どうなってるの!?」

「ここ、どこ、え、え!?」


 ――さっきまでは高速道路を走っていたはずのバス。

今は暗く、深い森の中で横転してしまっている。


「ねえ、あれ? ……何?」


 ――そして、バスの後部、割れてしまったガラス窓から大きく開かれた口を覗かせる、見たこともないような……



 異形の化け物。



「きゃああああああ!!!! あ……!」


 最後部の座席に座っていた並河なみかわさんの叫び声が響いたと同時に、異形の化け物は彼女の頭を真上から飲み込むように噛り付いていた。


「え? え?」


 ガリゴリと頭骨を砕くような咀嚼音がバスの車内に響く。

 一瞬、誰もが状況を理解できない静寂が訪れたすぐ後に、怒号のような悲鳴があちこちから溢れ出し、横転したバスの車内は我も我もと外に脱出する人の波に変わった。


「ひ……やああああああああああああ!!!!!」


 クラスメイトの手や顔を踏みつけ、払いのけ、渦のようにうごめく人の波を、悠々とした動きで品定めしつつ引き裂き、噛みつき、嬲る異形。


 どのようにして外に出たのかもわからなかったが、僕は気がつくとバスの外に出て複数の生徒とともに呆然とその残虐な行為をしばらくの間、見つめていた。


 ――一体、何が起こってしまったというのだろうか。

 少しだけ時間は、遡る。


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