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プロローグ.ここは監獄惑星

初投稿になります。

1話目はすぐに投稿予定。

感想、評価など頂ければありがたいです。

プロローグ.ここは監獄惑星


館内スピーカーより野太い副所長の声が響く。


「ではこれより監獄長のお話です」


「ゴホン、え~…これ放送スイッチ入ってる?え?あ…そう…」


あいも変わらずちょっと気の抜けた監獄長の声がスピーカーから聞こえてくる。

話の内容は予想がつく。

もうすぐこの監獄惑星に降り注ぐ小隕石群の事だろう。


「もう宇宙予報を聞いて知っているだろうが、今晩小隕石群がこの監獄惑星に最接近する。

その接近に伴いいくつかの隕石が降り注ぐ可能性がある」


ほらやっぱりだ。

今晩は数百年に一度あるゴメス隕石群の最接近日だ。

前回の隕石群接近の日は職員総出で隕石対策をしたそうだ。


ここは監獄惑星。


万が一にも隕石の破片が監獄地区に落ちると大変だ。

独房が破壊される可能性があるし、犯罪者が怪我をする可能性もある。

いくら犯罪者といえども大切な生命であることにはかわりない。

真面目に罪を償おうと刑期を過ごしている彼らにはこのまま何事もなく過ごしてほしい。


「あ~…今回の隕石落下予想地域はB級、C級犯罪者収容地区と幅広いので十分に注意してほしい。

当然、成層圏内に隕石が到達する前までに大きいものは破壊できるはずだが、絶対は無い。

小さい破片だけでなく大きめものにも十分注意してくれ」


そう、宇宙予報だと今回の隕石群はB級C級犯罪者収容地区に落下するらしい。

おかげでA級地区担当の私までB級の地区に召集されている。

まぁ、A級地区担当だからB級地区担当だからどっちが偉い偉くないとかはない。

ここB級地区とC級地区には多くの職員が召集されている。


「最後に…え~皆、危なくなったら自分の身を最優先で守ってほしい。

当然、収容されている者達にも怪我がないように動いてほしいのだが、まずは自分が最優先だ。

自分の身を守ったうえで、他の者たちも守る。難しいようだが君達ならば出来ると信じている。

私の部下たちはみな優秀であると自慢させてほしい」


まったく、ここの監獄長は人のやる気スイッチを刺激するのがうまいな。

この人が就任して以来、職員の士気は高い。

それ以前までは労働環境が酷かったそうだが、この人が就任して以来一気に環境は改善された。

一日勤務時間8時間制、残業0時間、週休二日、週末の強制飲み会の禁止。

他にも様々な改善のおかげで一気に人気の就職先になった。

監獄惑星の職員募集にも就職応募者が殺到。かくいう私もその時の転職で職員になった一人だ。

以前まで深刻だった人数不足も解消され、更に人数不足によって発生していた一人の負担が大幅減少。

仕事内容も、宇宙犯罪者の指導と更生だが犯罪者達は非常に優秀でおとなしい。


さて、隕石最接近の予想時刻は19時だったかな。

それまでしかっかりと各施設のシェルターと避難経路の確認をしておくかな。











「A級地区、第3、第4施設に隕石落下!」

「予想以上の隕石の数です!A地区の被害も拡大しています!!」

「怪我人の確認を!」

「地区長!第一施設の独房が破損しています!」

「犯罪者が数名行方不明です!」

「B級、C級地区から応援を呼べないのか!」

「無理です!!あちらも隕石の数が多いので応援にまわす人員は無いそうです!」

「地区長!ドッグが…宇宙船ドッグから船が…大型船1隻と小型船多数!」

「監獄長に至急連絡だ!A級犯罪者が脱走した!!!」

「急いで宇宙警察に連絡を!あと宇宙船の逃走経路を予測計算するんだ!小型船はダミーの可能性もあるが予測計算できるか!?」

「やってます!!もうすぐ逃走先が…大型船のみ出ました!」

「大型の宇宙船の逃走経路上に未開惑星があります!おそらくここに逃げ込むのでは!」

「未開惑星の名前は!?」


「辺境第11系銀河の未開D級惑星、地球!地球です!」


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