【幕間】零が消えた世界
場所は零のいた世界
この世界から零が消えて1週間が経とうとしていた。
両親は落ち込み、塞ぎ込んでいたが、引きこもっている妹の為にと立ち直り出していた。
そしてその妹は大好きな、愛していた零が消えたことで部屋に引きこもっていた。
そして1番酷いのは恵だった。
その事故の日から学校には来ず、部屋からも出ず、食事も満足にしていない。
恵の両親も彼女の零への気持ちを知っていた為何も言えず、ずるずるとその状態が続いていた。
彼女の友人や天哉、煜も彼女の為に来ていたが彼女が会うことは無かった。
そんな中彼女は部屋で1人考え続けていた。
「なんで?なんで零なの?彼が何かしたの?私が何かしたの?こんなの嫌だよ、こんな別れ方、夢なら早く覚めてよ!
え?夢……?零が最近よく見るって言ってた夢も確か死ぬ夢だった。
本当に無関係?セリナ、邪神、魔王、ダメだ分からない。でもきっと見つけてみせる。待っててね零」
彼女は零が死んだと思っていると同時に何処かで生きているという確信めいた感覚があった。
理由は遺体が無いからだ、事故現場から1㎞圏内を警察が捜索したが、血痕、毛髪、指紋、個人を特定できるものすらも残されてはいなかった。
そして何故か最近零が顔は見えなかったが別人になる夢を見た。
そして転生という言葉が私の頭に浮かんで来た。
恵は異世界系小説が好きだった。
だからこそ零の話があった後に自分が見た夢で確信を持っていた。
「絶対に見つけて今度こそ零に告白する!」
そんな無謀とも思える気持ちを持って彼女は部屋の外へ出た。
ミロクの部屋
早朝
「ん?もう朝か、恵の夢を見ちゃったな。
恵…、いつか会いに行くから、神になったんだ、なんとしてでも戻ってやる」
そんな硬い決意をミロクは胸に抱いていた。
そして、
恵が決意し部屋から出た日の午後。
「今日午後4時ごろ、椎名恵さん、天崎天哉さん、工藤薫さんが行方不明となりました。
部屋から出た形跡はなく、彼らの接点は先日行方不明となった工藤零さんとの事で、警察は誘拐、家出などのあらゆる面で捜査を進めています」
彼女達、零に関わった者たちがこの世界から消えた。




