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初戦闘?

「あいつらが帝国の人間か。なんでこんなに近くに来るまで気づかなかったんだろう?」


{『身隠しの装衣』を使用していたと考えられます}


「身隠しの装衣?」


{はい。半径1キロ以内に入らなければ探知に映らない魔道具です}


「へぇ。一キロって使い道少なそうだね」


{戦争で奇襲として突如現れたりするしか使い道はありませんね}


「でもこの人数分用意するなんて本気だね」


{どうでしょうか。この『身隠しの装衣』は比較的簡単に作れるので数は用意できるでしょう。目視するまで気づかれない『隠密の神衣』と呼ばれる物もあるのですが数が少なく、この世界には4着しかありません}


「そんなのもあるのか」


{逆にレーダーには映りますが姿は見えない『透明マント』もあります}


「さすがファンタジーだね」


{まぁ、その辺の話はまた今度にしましょう。どのように倒しますか?魔法を使うと他の貴族に異常であるとバレる可能性がありますよ?}


「確かにそうだな、なら剣で」


{持っていないでしょうに。それにステータスの影響でレベルアップした場合、ただの剣だとすぐに壊れてしまいます}


「マジでか。どうすっかなぁ?」


{では上から一発打ち込みましょうか}


「打ち込む?なにを?」


{大量殺戮魔法}


「なにそれ!?そんなに使いたくないよ!」


{では洗脳魔法で帰ってもらいますか?}


「それも倫理的にどうかと」


{殺す覚悟はしてたのに倫理観は大切にするんですね}


「うっせぇ、大事だろ」


{で、どうするんですか}


「無視かよ。まぁ、取り敢えず対話?」


{馬鹿なんですか?アホなんですか?あなた3歳ですよ}


「俺のスキルなのに酷くない!!日に日に辛辣になってない!」


{申し訳ありません。つい心の声が}


「より酷いじゃん!俺3歳だよ!」


{見た目は子供、心は大人その名も}


「言えるか!言わせようとすんな!そんな事より早くどうするか決めないともう近くまで来てるんだけど」


{取り敢えず転移魔法で送り返しましょう}


「え?そんなこと出来んの?」


{出来ますよ?}


「でも転移って一度行ったところじゃないと駄目なんじゃ」


{あなたは子供でも邪でも神ですよ、出来ますよ}


「バレないかなぁ?」


{バレるでしょう}


「ダメじゃん!」


{でも帰って行ったと言えば大丈夫ですよ。流石に3歳児がやったなんて言う奴は頭おかしいですから}


「本当かなぁ?大丈夫かなぁ?」


{さぁ、やってください。早くしないと貴方の父親たちが来ちゃいますよ。それに敵には貴方の姿が見えてますよー}


「はぁ!?早く言えよ!バレたら面倒な事になるよ!えーい!『転移』」



シュン!



「ふー。消えた消えた。危なかった」


{凄いですね。本当に全員転移させてしかも全員無事だなんて}


「えっ!半信半疑だったの?」


{いえ、出来るとは思っていましたが2、3人は時空の狭間で消えるかな?とも思っていたんです。それをまさか無詠唱で、しかも初使用で成功させるとは。全知である私の予想も越えてきて流石に驚きました}


「俺だって出来た事には驚いてるよ。でもやらなきゃいけないと思った、みんなを守らないと、と思ったら出来たよ」


{そうですか。カッコ良かったですよ//…}


「え?今なんて?」


{………}


「切れてやがる。また勝手に切りやがって、あいつ絶対実体あるだろ。どこの誰だよ。まぁいいや帰るか」



ヒュ〜



「ん?なんだ?」


ドン!!



「うわっ!」


空から何かが落ちてきて俺は吹き飛ばされた



「ん?こんな子供があんなデカい魔力を?まぁいい。こんな子供でも命令だからな。まぁ死んでくれや」


「は?誰だよお前」


俺は強気に返したがめっちゃ怖かった。

正直声聴いてチビリそうだった。

だって見た目超怖えもん。

だってツノ生えてるんだぜ。


「俺か?俺は魔王様直属の部下」


「ゴクッ」


「四天王が1人、ジーダス」


「なっ!」


「の部下の部下。ガジルだ」


「下っ端じゃねぇか!」


「なっ!なんだと!貴様!」


「いや、こんなこと言うのは悪いとは思うけど溜めんな!めっちゃ構えたじゃねぇか」


「構えろよ!魔人だぞ俺は!魔王の部下だぞ」


「そうだけどさ!四天王聞いた後だと弱えよ!」


「なに!そうだったのか!?だからこれまでも微妙な表情をされたのか」


「分かってたならやめろよ!」


「くそっ!まぁ、いい。取り敢えず貴様は殺す」


その瞬間俺の胸に向けて闇色の槍が飛んで来ていた。


「あ、やべ」


俺は3歳だ。

身体能力は高くても3歳だ、避けられない。


「悪りぃな、こいつを殺されるとこの世界が滅ぶかもしれねぇんだ諦めてくれ」


「え?」


そんな声と共に全身に雷を纏った若いダンディな男が俺の目の前に立ち、槍を握りガジルの胸に刺していた。


「は?」


その言葉を最後にガジルは消えた。

文字どうり消失した。


「さてと、全く子供がこんな危ない事すんなよ。心臓に悪い。お前がもし死んでたら俺が殺されてたぞ」


「えっと、誰?」


「ん?俺か?俺はお前の恋人の友人だ」


「へ?セリナの友達?」


「おう、タケミカヅチ。お前を連れ去りに来た」


「へ?」




「ミロクー!」


後ろからの父さんの声を聞きながら俺は固まっていた。


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