表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/17

動き出した帝国

お披露目会同時刻


エルドール王国、ゲルン帝国国境


帝国軍

「今この地を治める辺境伯は息子のお披露目会をしていてその場には多くの貴族が参列している。王国を落とすのは今しかない。これより侵攻の開始だ」


「女は好きにしていいか?」


「ん?帝国の掟を忘れたか?」


「いんや一応確認しただけだ」


「帝国の掟は力こそ全て、これだけだ。貴様らもこの戦いで力を示せば貴族にだってなれるかもな、なんてったって土地が増えるからなw」


「ちがいねぇ」


「貴様ら!行くぞぉ!!」


『おおぉ!』





俺は彼女、サラを父さん達に紹介する為に話している父さんの方に向かっていると。


(ん?今一気に探知魔法に敵が増えたんだが?)


ちなみに魔法はミーファ先生以外にも夜中に夢の中で全知に教えてもらっている。

その場で戦いの訓練もして来た。


{帝国軍が攻めて来ました}


「はぁ?!」


思わず大声で反応してしまい周りの人達が皆こっちを向いて来た。

だが俺にそれに反応する余裕はない。


何故なら、

(もうこことの距離が1キロもないぞ。この場にはそれほど兵士がいないし、探知が使えるような魔法使いもいない。これは厳しいんじゃないか)


「考えてる暇も話して納得してもらう暇もない」


「どうしたんですかミロク様」


「サラ、君に最初の仕事を頼む。これから渡す手紙を父さんに届けてくれ」


「え?」


「分かったかい」


「は、はい」


「ならこの手紙を渡して来てくれ」


俺は頭に思い描いたものを紙に念写したものをサラに渡した。


「誰に渡すかは分かるか?」


「分かります」


「なら頼んだ」


そう言い残し俺は会場を出た。




「全知!敵の正確な数は!」


{およそ3万人です}


「まじか、俺の勝率は?」


{100%です}


「へ?マジで?」


{神が人間にそう簡単に殺されるわけがありません。それに今現在のステータスでも化け物級ですがこれから人を倒せば必然的にレベルが上がりより化け物になるでしょうから100%です}


「でも俺、人殺せるかな?」


{殺さなければあなたが、もしくは家族が皆、殺されてしまいます。それにあなたは思っている以上にこちらの価値観に染まってます。でなければ運命糸をそう簡単に受け入れはしないでしょうから}


「分かった。とりあえずやってみるよ」


この時俺の目の前には軍の全貌が見えていた。




会場


「あ、あの!」


「ん?なんだいお嬢ちゃん」


「ミ、ミロク様からお手紙です」


「ん?何故君が?まぁいい。これがその手紙か?」


「は、はい」


「ふむ、分かった。読むから待っていてくれ」


(時間が無いので簡潔に伝えます。

この手紙を届けた子は俺の専属のメイドにするつもりです。

そして国境に帝国軍あり。

数、数万。

この場からの距離1キロ未満。

これから向かうので父さん達は人々に伝えて、建物の中に避難してください)


この手紙を読みすぐに探知魔法を使った。


「なっ!あの馬鹿息子が!」

(この数に一人で行く奴があるか!)


この声に全ての貴族が反応した。


「注目してくれ!今この場に帝国軍が向かって来ているとの情報が入った!これから向かうため皆はこの場から動かないでくれ。

そして戦える者は私について来てくれ」


『は!』


彼の覇気のある声は皆を落ち着かせ、そして安心させた。

まるで王のような振る舞いであったとこの場にいた者は語る。




???


「ふむふむ、面白そうなことになっているな」


「笑ってないでミロクを助けてあげて」


「分かったよ。ったく人使いが荒いな」


「それを私の目の前で言うあなたも大概よ。

それに人じゃ無いでしょ。さぁ早く行って」


「分かりましたよ。あなたの愛しの愛しの王子様を助けにいって来ますよ」


そう言い残し彼は雷となり消えた。


「頼んだわよ。タケミカヅチ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ