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海辺の家がそこにあった

急停車をした反動で再び目を覚せば、すぐ目の前にあった海が、遠く見下ろしたところにある港町を街を半分囲むように広がっていた。それならばここは標高が高い山の中腹あたりだろうか。そういえばと隣を見ると車から降りた顔見知りが、さっさと降りろとジェスチャーを見せる。多少ふらつきながら外へ出れば、山のきれいな空気に、多少どころか大きな不満をブラックジャックのように男にぶつけたかった気持ちが多少はれていった。背をぐっと伸ばすいいところで、いつの間にかメートル数十べ先にいる顔見知りが、待ちくたびれていますよポーズを悪意と一緒に見せてくることに、晴れ間が見えた私の気分の雲行きがゲリラ豪雨一歩手前まで進んだ。

「なに、のんびりしているのですか。」

「ゆっくりする時間さえお前にはないのか。あわてんぼうが。」

「あなたと万年生きた亀ほどののんびり屋さんを基準にしないでください。さあ、かっかするのは嫌いですよ。早く、早く。」

顔見知りの普段では決して見ないせっかちな先の進み方に渋々ついていくと、一軒、家があった。海辺の家風で白を基調に屋根は青く、ビーチボートでも立てかけてあったら、海辺にあるその手の店かと見間違えるような風体であったが、海は見えるが遠く先で、なんなら山中にあるのだから違和感しかなかった。ぐるりと180度回っところにある玄関へ向かうと、その先の階段に5人の男女がいた。


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