0話 平穏な日々から
「お嬢ちゃん可愛いね~。俺たちと一緒に遊ぼうぜー」
ええ‚‚‚これって俗に言うナンパってやつ?
とりあえず無視して逃げよっ、って路地裏だから逃げられないし‚‚‚。よし氷づけの刑だな。目の前の男どもを氷づけにしようと意識を集中させる。
「ねーねーいーでしょー?俺たちとイイコトしようz‚‚「咲け、"青薔薇繚乱"」
その瞬間周囲に氷の青薔薇が咲きほこる。男どもはその中で氷づけになった。
「私に関わろうとしたから、こうなったのよ。」
そう、私には一人いれば十分‚‚‚‚
「アリシア!ここにいたのね!心配したんだから‚‚‚」
鮮やかピンク色の髪をゆらしてユイが駆け寄って来る。ああ、私のユイは今日も可愛いなあ‚‚‚
「ユイ、心配させてごめんね。」
「ううん、大丈夫だよ。私のほうこそ遅れてごめんね。」
ユイはそう言うと私を抱きしめる。私はここぞとばかりに豊満な胸の感触を味わいつつ、ユイの髪の匂いをかぐ。
「ユイ、シャンプー変えた?いつもと違う香りがするよ。」
「えへへ‚‚‚もうバレちゃったか。後で聞こうと思ったのに。」
「そりゃ、私はユイのこと大好きだからわかるよ。」
「アリシア‚‚‚」
お互い頬を染め、見つめあう。甘酸っぱいけど心地よい空気が流れる。私は我慢できなくなってユイの頬に手を添え、抱きしめ返す。
「ユイ‚‚‚」
そっとユイに口づけをする。‚‚‚甘い。ずっとこのままでいたいと思えるくらいに気持ちいい。さて、ここは人気がないからこのまま‚‚‚「二人とも、私のこと忘れないで欲しいにゃ‚‚‚」
「え、どちら様ですか?」
「ンにゃ!?あーちゃんそれはひどいにゃ!」
「ごめんごめん。ちゃんとカナも可愛がってあげるから。」
猫耳を撫でてあげるととても嬉しそうに微笑んでいる。
「にゃあ‚‚あーちゃんはその手で獣人族を支配出来るにゃ」
「ふふふ、ありがとう。」
こうしているとユイと出会った時のこと思いだすなぁ…