物語はまだ動かない。
はじめに
皆さん初めまして、この小説に足を運んでいただきありがとうございます。拙い小説ですが是非見てやってください。批評・感想ウェルカムです。
本編での独り言は学校で言うと半径2つ分の机ぐらいに届く大きさです。
頑張って書いていくのでどうぞ応援よろしくお願いします。
ーーこれは日本にそっくりだけどちょっと違うそんな世界のお話ーー
「ーー霞んだ空から照りつける太陽の下、いつもと変わらず会社へ向かう男が1人」
寒空の中、閑静な住宅街を歩く謂わゆるアキバ系の風貌をした男。これから仕事をしに行く者の姿とは到底思えない奇天烈な恰好をしている。
「嫁の繊維を紡ぎし羽衣を纏い、七つの秘密道具を提げ死地へ趨く俺。即ち"タケちゃん"こと"竹山 文梳"!」
大仰な事を言っているが分かりやすく言うと萌えキャラがプリントされたTシャツを着て、金魚の糞のようなリュックサックの中に仕事道具を入れ会社に向かっている一般(?)男性のようだ。
「俺はこの世界に飽き飽きしたぜ...良い大学に入って良い会社に入り高い給料を貰う人生はもうやめだ。良い人生じゃないか、だと? 世間一般ではそうだろうが俺は満足していない! 俺は人生をやり直す」
そんなこと出来たら誰でもするわ頭沸いてんじゃね? と、お思いの人が大多数だろう。現に人生をやり直すなんて事は出来ず過去は変えられない。この世界でもそれは同じこと……物理的には
「この一人芝居も今日で止めよ、何か変わりそうな気がしてたんだがなぁ…
そんなこんなで彼の物語が始まる。さて、これから私は暫く黙って彼の行く末を見守ろうと思う。皆さんも是非見てやってくれ。
「心に呼び掛ける声が...聞こえないな(てか後ろのおっさん独り言うぜえし、なげえ!)」
ーーお前もな
プロローグ・終