お隣さん
ある晩友人A君と一緒に、友人S君の家に遊びに行って家の前で喋っていた時の話です。
私の正面には友人2人と、S君宅とお隣さん宅の間の通路が見えており、友人2人はそれを背に向けている立ち位置だった。
23時頃だっただろうか。
時間も遅く話も終盤になり、次いつ遊ぼうか、何しようか、と話しているうちに肝試しに行く事になった。
そういえば作者君て見えるよな、と話が盛り上がってきたのか、みんなの声の音量が大きくなり、知らない間に大きな声で話していました。
さすがに五月蝿かったのでしょう。
お隣さんのお爺さんが家と家の間の通路側にある窓からこちらを見ておりました。
友達との話がまだ続きそうだったので、近くのコンビニに行くことを提案。
友人2人が先に歩き出し、私はお爺さんに頭を下げてから2人の後についていきました。
コンビニに着くと、S君には「ご近所さんに迷惑かけてごめん、会った時にでも謝っといて。」と言ったのですが、何やら不思議そうな顔をして、「隣のお婆さん足悪いし起きて窓から顔出すような事するかな?」と言いました。
「違う違う、お爺さんやったで」と見たままの特徴を言うと、すかさずS君は「ちょっ、まじで勘弁してや〜」というのです。
そんなに怖いお爺さんなのかと、S君には悪いことをしたと思っているとS君が「ほんまに見たん?お婆さんの勘違いじゃない?」と聞いてきたので、もう一度見たまんまの特徴をいうと「はぁ、」とため息をつき一言。
「そのお爺さん一昨日葬式やってん」
終わり
ご近所さんには迷惑をかけないようにしよう!