第4話:〜慰労会〜
第3話から‥ょろしく(●´∀`●)
11月2日水曜日。
朝テレビをつけると天気予報では初雪予想がされていて、6日に降る予想がされた。去年の今頃は山の方で初雪が観測され、その翌日の朝には札幌の景色が真っ白になっていたのがまだ印象に残っている。
学校祭で尾美とメルアドを交換して以来、彼女とは毎日メールをするようになった。と言っても、どちらかがメールの途中で先に寝てしまい、次の日の夜に謝りのメールをして会話が進んでは、またどちらかが寝てしまうという事の繰り返しだ。 無論、関山からも毎日メールが来ていた。
学校へ登校する。いつものように休み時間は暖房前に集まり、話しをする。授業中は、隣の関山とちょっかいを掛け合っては、教科担任から怒りをかう。
そんなこんなで何変わらぬ平凡な学校生活が、今日も終わりに差し掛かった5時間目。 眠っていた為、国語の板書に追い付けず焦っていた俺に、関山が言ってきた。「そう言えばさ、昼休み学習委員長来て言われたんだけど、一応学校祭も終わったし、学年委員長達も解散になるからって、委員長皆で慰労会みたいな感じで何処か行くらしいよ♪」
「へぇ‥それで??」
俺は必死に板書をしながら答えた。
「ぃ、いやぁだからさ、大原も行くよねぇ??って。来週の日曜にやるらしいんだけど!!」
「日曜‥6日かぁ‥」
シャーペンを置いて、腕組をしながら考えた。
「何か予定あった??」
関山は不安な表情を浮かべた。
「いや、俺は常に暇人よ♪OK、暇だし行く事にするわ!!詳細聞いたら教えてくれ。」
俺は考えた結果、そう答えた。
放課後、清掃時間に念のために学習委員長の所へ行き日曜日の詳細を前もって聞きに行く事にした。
「委員長ぃるか〜??」
5組のクラスへ行き、開いているドアを軽くノックして教室を見回すと、回転箒を持った委員長が近寄って来た。
「おお、どうした大原。」
「相変わらず細くてすぐ折れてしまいそうだな。」
そんな冗談を言いながらも、俺は日曜の詳細を聞く。
「ん??ぁ、あ〜、慰労会の話ね。うん、えっと詳細は‥」
――なんか様子がおかしいな‥
随分とそわそわしている委員長を気にしながらも、教えられた詳細を記憶する。
「ふむ、そかそか。了解した!!12時に新札幌の駅だな。」
当日は札幌の一駅奥にある新札幌のサンピアザ水族館へ行くため現地集合で、それから札幌へ向かいカラオケに行く予定らしい。
詳細を聞き終えると、5組をあとにして、玄関で待っていたイツメンの元へと向かった。
11月6日、日曜。
10時に携帯のアラームで目が覚める。折角の休日だというのにゆっくり寝てもいられず、重い体を起こしベランダに出ていつものように朝の一服を済ます。昨夜見た天気予報では、朝は晴れるが夕方からは雪が降る予報されていた。
今年の初雪予想は本当に当たるのか、晴々としたそらを眺めながら考え、煙草を消した。
一階に降り、母親に軽く挨拶をすると、洗面所に向かい寝癖のついた髪を洗う。髪が乾く合間を使って、クローゼットにぎっしりと並んだ服を端から順々に見ていく。
「ん〜、今日はこのジャケットと、このインナーにパンツ合わせてみるか。」
クローゼットの前で数分間、独り言を呟きながらも、ベージュのジャケットに、白のシャツと紫のインナー、傷んだ感じが気に入っているジーパンをはいてく事にした。
髪も整え、全ての準備を済ますと、時計は11時15分を指していて、丁度良い時間に家を出る事が出来た。
最寄りの駅から、新札幌へ向かうと、時刻はまだ30分で、時間に相当ルーズな俺が、待ち合わせ時間より早く着いてしまった。 一応集合場所の水族館へ行ってみたが、やはりまだ誰も来ていない。
「軽くなんか食ってる時間もないかぁ‥いや、どうせすぐ終わるか!!」
水族館の前で待っているのも難なんで、俺は水族館に隣接しているマックへ向かった。
注文した後、好物のエビバーガーと、コーラが乗ったトレイを受け取ると、俺はカウンターから目の届かない隅っこの席へ座り、トレイを置くゴミ箱の上から持ってきた灰皿をテーブルに置き、ハンバーガーを食べ始めた。
俺は、服装と顔つきから、よく大学生に違われた事があった。今日もまた、大人に見られない事もない格好をし、一応ではあるが用心しながらも食後の煙草をふかした。
「そういえば‥」
独りである事に気付き、口を閉じる。
―――委員長のあの戸惑い方はなんだったんだ‥予定でもあったんかな‥
煙草を吸い終えると胸ポケットから携帯を出し、時間を確認すると、直ぐ様トレイと灰皿を片付けて店を出た。
店を出ると、水族館の入口に関山らしき背中が見えた。
「悪い!!40分もマックに居座っちまった!!って‥他の人間は!?」
そこには関山の姿しか見当たらなかった。
「なんか、皆来れなくなったみたいで‥」
関山が困った表情を浮かべながら、各委員長が来れない理由を話し始めた。
―――そういう事か‥こいつぁ上手くはめられたな‥
関山の話しに頷きながらも俺は思った。
「どうしよう。でも、来ちゃったんだし、二人だけでも行く??」
関山のその質問に一瞬悩んだものの、来たからには行かなきゃな、と言って俺は頷き、水族館の中へと歩を進めた。
受験のため、次話ゎ遅れます(xÅx*)