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時ノ剣  作者: 落書き師匠
2/2

二 年頃ノ姫君

「えっと…これは…」


自分の部屋に小鳥のような声が響く。

姫君は疲れながらも、株や、土地の整理をしている。

妖怪の王国には、コンピューターという便利な機械はないが、書物や辞典がいろいろある。人間界にはないいいものまでもそろえてある。


「姫、お疲れですか?」


彼の名はティラミス。体格のいい人だ。

緑色の髪の毛。後ろで長い髪の毛を束ねている。

目はスカイブルーと、きれいな色だ。

右目の下には長い直線の傷がある。

召使いらしい服で、毎日を過ごしている。


「いいえ、大丈夫よ。整理が終わったら、書類を片づけないと…」


フフッとティラミスが鼻で笑う。

「たまには休んでくださいよ。姫。」


。。。


「疲れたわ…。」


ベッドの上で横になる。

彼女は、あることに悩まされていた。


悪魔サタン…様…」

それは、銀河ノ国の王子。


年頃の鬼神は、恋に悩んでいたのだ。

「姫?何かにお悩みですか?」

「えぇ・・・。悪魔様。。あの人に一度目が合ってから一目ぼれしたのよ。愛たいわ。」


もう一度会うのを願う日々。

一生合わないかもしれない日々。


「手紙・・・だわ!手紙を書きましょう!そうすれば、悪魔様だって合いに来てくれるはず!!」

早速手紙を書き始めた。


「願いが届くと・・・いいですね。」



「姫様~!」

白いけれど、少し青い紙・・・。いや、手紙を持ったティラミスが廊下を走る。

遅いで音響の間へ急ぐ。


音響の間は、声が響く部屋のこと。

姫は毎日そこで働いている。


「騒がしいじゃないの?何かあったかしら?」


電話を切り終えると、ティラミスを見る。

「お返事がきました…!」


ハァハァと息を切らしてまでここに来た。感謝せねばなと姫は思った。

「御苦労さま、ありがとう。」

と言い、中身を空ける。


内容は、いたって普通。

最後の文には、普通とは大間違いだった。


【大好き】


最初は鳥肌が立った。

何度も読み返すと、ほわほわあったかくなっていった。


「この宮殿から抜け出すわよ、ティラミス。」

「本気ですか!?姫様!?」

抜け出すと言っても、散歩っぽいものだ。


「父上には、散歩と言っておけばいいでしょう。」

「ですが…」


まだ何かあるのか?と鬼神がにらむ。

「わかりました。行けばいいんですね?」

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