ソファーの中に
掲載日:2025/02/05
粗大ゴミから魅力的な革のソファーが捨ててあった。
汚らしいソファーというより、新品同然のようなソファーだった。
真っ赤で艶のある新品同然なソファーを、なぜ捨てたのか?
理解に苦しんだ青年は、家に持ち込んだ。
そして、リビングに飾ると
「おおー、なんて素晴らしいソファーなんだ!」
と、大声をあげて喜んだ。
そして、満足気に大胆と座った。
それから数年経った。
新品同然であったソファーは、新品のようなままだった。
しかし、周りはさびれ、部屋の中は誰もいなかった。
というよりは、
元々そこには家があったかのように、
ソファーの周りが跡地になっていたのだ。
そして、ソファーの上には一枚の紙切れが置いてあった。
"次の人が見つかるように"
と。
そんなソファは、次の獲物が見つかるかのように、
静かに佇んでいたのでした。




