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陽光の占星術師  作者: A-STAR
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プロローグ:星を宿した日

神話:星を宿した日


遥か昔、空に星々はなく、地には緑も命もなく荒涼としていた。

人は願った、「我らに光を」と。

雲は切り裂かれ、光が注いだ。

しかし、水は枯れ大地は焼き尽くされた。

夜の闇に人々は救いを願った。

そして一人の男が宙へと翔けた。

男は言った。

「我々は間違えたのか。」

その時、星が流れた。

古き世界を一掃する「灼熱の20日」の始まりである。

空は燃え、星が降り注ぎ、全てが終わった。


古き世界と空の星が合わさり、新たな地が生まれた。

天から魁星(かいせい)来りて、水と命が満ちた。

緑と命にあふれる今日の世界は、こうして再誕したのだ。

地の星の力を宿して天より男は舞い戻る。

男は言った。「星よ、母なる命の星よ。救いと安らぎをもたらす無限の星々よ。我らに力を与えたまえ」

その日から人に星が宿り、全てのものに力を与えたもうた。

男は言う、「今日この日こそ、星を宿した日だ」と。




「先生!その話はもう100回くらい聞きました!」

「そうかぇ。ならば、続きの部分を話そうかねぇ。」

「先生!カペラがもう寝てます!」

「先生!その話ももう200回くらい聞いて・・・先生ー!?せんせーいぃぃぃぃいいい」




星の力は、人ならざるものへとも渡った。

灼熱の20日にて降り注いだ「滅びの星」の欠片、

その力を得て邪悪なる者達も目覚める。

星を墜とすその力は人類を危機へと陥らせた。

最初に落ちたのは小さき星だった。

その星の持ち主はもだえ苦しみ、ついに物言わぬ躯になった。

魔物の猛攻、大暗進の始まりである。

次々と星は落ちて、人々の心は荒んだ。

人々は星を繋いで星座とし、その力を高める術を編み出した。

今日へと続く占星術の基礎を打ち立てたのである。



「「「お、終った~」」」

「今日はいつもよりだいぶ要約されてましたね、先生。気を使っていただきありがとうございます。」

「うんにゃ、君みたいな熱心な生徒は見たことがないねぇ。将来、きっと大物になるさ。ケェケェケェ!」


ほとんどの生徒が寝ているか飽きてぼーっとしている中、最後まで一字一句漏らさず神話の講義を聴いていた星に憧れる一人の少年。名前はフレア、フレア=ルークス。彼はまだ知らない、夜空には彼の星がないこと。そして、自らに宿る星を自覚する成人の儀式からしばらく、「星無き者」として苦難の人生を歩むことになることを。


だが、"夜空には"彼の星はないがしっかりとすべての人類に星は宿っている。今はまだ、その時ではない・・・


ひっさびさに小説投稿する作者です。前々から温めていた設定をノリと勢いだけで蘇らせた行き当たりばったりなプロローグでしたが、面白そうに仕上がっているでしょうか・・・?

あとがきまで目を通してくれたことに感謝を。STAR先生の次回作に乞うご期待!

(打ち切りENDではありません)

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