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彼女との結婚生活を夢見ながら、僕は君を待っている!

作者: 七瀬








君と離れ離れになってから、あれから10年の歳月が経った。

僕の彼女は今、【脳死】になりずっと病院のベットで寝たきり

状態になってしまった。




10年前の僕と彼女は、幸せの絶頂にいたんだ。

お互いの両親にも挨拶を終え、結婚式の日を待ちわびていた。

そんなある日、彼女が強盗に襲われる。

金目当てで、彼女の肩にかけていたバックを盗もうとしたからだ。

でも? 彼女が強盗の予想を超えて抵抗したため彼女の頭に金属のよ

うなモノで思いっきり殴って逃げた。

彼女は、そのまま意識を無くし今もこうして病院のベットで寝ている。

犯人は? 未だに捕まっておらず。

彼女のカバンは、盗まれたままだ。

カバンの中には、彼女の携帯と財布、家の鍵が入っていた。

財布の中には、彼女の車の免許証とお金が3000円ほどしか入って

いなかったらしい。





・・・彼女が、入院して1年目の事。

彼女を訪ねてきた男性ひとがいて、病院のベットで眠っている

彼女を見て、男は何も言わずに帰っていった。

丁度、男が彼女の病室から出てくるところを僕は男に話しかると?

男は、僕にこう言ったんだ。



『・・・ど、どなたですか? 彼女に何の用事があったんですか?』

『・・・・・・』

『彼女に何か話したい事があったんじゃないんですか?』

『・・・・・・』

『アンタ! 一体、誰なんだよ!』

『・・・ただの、顔見知りだよ』

『・・・・・・』




ただ男は、僕に彼女は顔見知りだと言って病院を逃げるよう去っていく。

あの男は? ひょっとしたら、彼女をこんな目に遭わせた“犯人”だった

のかもしれないと僕は後で気づいた。

僕も、予想外の事で動揺して犯人か? 男に聞き出せずにいた事を

今でも後悔している。

あれから、男は一度も! 彼女に会いに来る事はなかったからだ。







・・・僕は、ただただ彼女が目を覚ましてくれるのを待っている。

彼女が目を覚ましたら? 直ぐにでも結婚式を挙げて彼女と一緒に

生活をはじめたい!

今は? 幸せになる時間が、ほんの少し遅くなっただけだ。

きっと、彼女は目を覚ますよ。

僕は、そう信じている!

でも? 10年という歳月は僕にとって地獄のような時間だ。

彼女の両親は、彼女の体に取り付けている生命装置を取り外すと

医者に言うところを僕が止めた。

僕が、彼女の両親を説得して何とか今の彼女がある。

僕の両親からも、彼女の事はもう忘れた方がいいと言われた。

僕は、聞く耳を持たずその話を聞き流す。

僕の周りの者達から見れば? 彼女はもう目を覚ます事がなく。

僕がひたすら、彼女にしがみついているだけに見えるのだろう。

いい歳をして、10年も目を覚まさない彼女を待ち続ける悲劇の

ヒロインのように僕は見えるに違いない!




それでも、僕は彼女がいいんだ!

他の女性だれかじゃなく、彼女がいい!

あんなに愛し合った女性ひとは、彼女しかいないし。

他の女性ひとは、僕の眼に映るだけで心に残らないのだ!



いつか、彼女は目を覚ましてくれる。

僕は彼女との結婚生活を夢見ながら、君を待っている!

いつまでも、ずっと、、、。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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