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勝手すぎる幼なじみにうってつけの一撃  作者: 山下くりぷうぴ
第三章~チーターのクリア条件~
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第七話 アルシーヴちゃん、クリアする

 奇跡が起きた。

 アルシーヴちゃんの体が光り出した。

 でもそれはディーゴージさんが暴走した時のものとは違う。

 オレはあれがトラウマになってるから違うと断言できる。


 あの時よりもっと祝福の光って感じがして、称賛の賜物って直観した。

 本能的に。


「力が、溢れてくる……!」


 アルシーヴちゃんはそう言った。

 力が溢れてくるらしい。


 称賛の賜物。

 オレは本能的にそう直観した。

 だから思い出す。


 かつてディーゴージさんは言っていた。

 チーターは称賛が力になると。

 そう言われていると。

 本当のことだったんだ。

 本当の意味で称賛はチーターの力となるんだ。


「すごいですね~。

 ここまでのものは私も初めてです~」


 横の女神が言った。

 さらに女神は続ける。


「チーターはコードの発動中に称賛を受けることで力に替えるんですよ。

 コード能力そのものの強化に加えて肉体の強化もされるんです」


 ペラペラと解説する。

 別に隠すようなことではないらしい。


「これはその延長?」


「そうですね~。

 一度にここまでの称賛を受ける一般の方に可視化されるんですね。

 知りませんでしたよ~」


 まさに奇跡だった。

 平常の延長線上にあったとしても、果てまでいけば奇跡。


「彼女はレベル50のチーターですが、

 今なら500はゆうに超える力があるんじゃないでしょうか。

 何度かクリアの瞬間は目撃していますが、ここまでのものは初めてです」


 そりゃあすごい。

 オレの半分くらいだ。

 クリア、というのが気になるが、まあどっちにしろすごいことだ。


「聞いた? マッキー。アルシーヴちゃん、すごいね」


 ……。


 マッキーはまだ絶望していた。

 絶望はより深まっていた。


「止めないとっ!」


 マッキーは走り出した。

 どこへ?

 視線の先はアルシーヴちゃん。

 アルシーヴちゃんを止める? なんで?


「ふふ、もう遅いですよ~」


 女神は言った。

 何が?



 一方で、力の溢れるアルシーヴちゃんは支配種を向いていた。

 その後ろからマッキーが迫り、もうすぐでアルシーヴちゃんを捕まえる……というころで


 アルシーヴちゃんは前へと走りだした。


 マッキーはアルシーヴちゃんを捕まえられなかった。

 何故ならアルシーヴちゃんはマッキーの5倍以上の速さで支配種に向かっていったから。

 これが称賛の力。レベル500の力。


 標的の脚の速い(はずの)ノロマな支配種は、当然一歩も動けぬままアルシーヴちゃんに盾で押さえつけられた。

 そして杖の差し込み口である穴からアイスピックでザクザクと眼球を刺された。

 攻撃は脳にまで達し、そのまま死んだ。



 大歓声。

 さらなる称賛。


「えへへ、勝ったよ。お兄ちゃん……」


 勝利の余韻に浸るアルシーヴちゃん。

 10秒ほど余韻に浸ったところで後ろから猛スピードで追いかけていたマッキーが追いつく。


「あ、マッキーさ……きゃっ!?」


 マッキーはアルシーヴちゃんを抱えて、荒野のそのまた向こうに走り出した。

 拉致。

 人里から離れようとしてる……?

 いや、オレの目から遠ざけようとしてる?

 どっちとも取れた。


 どこに行くつもりだ?


「う~ん、どうやら本当に知ってるみたいですね、マッキーさん。

 どこまでなんでしょうか~」


 だから何が。


「リングさん、追いかけましょう。

 来ればわかりますよ!」


 オレは……、その提案に乗ることにした。


「あなたは知るべきだと思います。

 乗ってくださいっ!」


 と言った女神のポーズは……え、おんぶ?

 しかし他に方法もないのでオレは女神におんぶされる。


 マッキーを追いかけるために、女神は走り出した。

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