売れたい
何が面白くて何がつまらないかは自分で決めることができる。
だけども、誰かに面白いと感じてほしいのであれば自分で決めることはできない。
どんなに面白い発想であれ、作品であれ、他の誰かが面白いと言わなければそれはただの妄想にとどまる。
同じ理由から世間に発表しない物もただの妄想と言わざるを得ない。
逆に言えばどんなに自分が気に食わないと思っている作品でも大勢が評価する作品はとても良い作品なのである。
つまりは面白い作品を創る方法は二通りあるということである。
自分が満足のいく作品を作るか大勢に評価される作品を作るかである。
自分が満足のいく作品を作るのは難しい。
なぜなら自分が満足するまで無限に書き直すことができるからだ。
しかし完成した暁には素晴らしい満足感で満たされることだろう。
そして絶対に作者である自分が好きな作品が書きあがるはずだ。
多くの人が評価する作品を作ることは実は思ったより難しくはない。
面白い作品に似た作品を作ればよいのだから。
そして多くの人に読んでもらえればその作品が好きだという稀有な人も出てくるだろう。
つまりマーケティングや宣伝の方に力を入れればただ売れる作品が生み出せるはずなのである。
だが賢い人は気づいたことだろう。
自分が満足のいく作品を作った人がそのあとにしっかりと宣伝すればいいだけなのでは?と。
正しくその通りだ。
だから作家と編集、出版社と別れているのだ。
一人の人が満足のいく作品にこそ価値があるのだということだろう。
だけどまあ、売れたいという気持ちがないわけないんですけどね。




