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練習と完成
何か作品を作るときに「まずは完成させろ」という名言がある。
確かに自分の求める作品を作れるまで頑張るのも正しいが、それはまず完成させたことのある人がやるべきことなのである。
人間誰しも一発で理想を体現できるわけではない。
だからまずは完成させたという事実が必要だ。
新しいものに挑戦し続けるのもよいことではあるが、とりあえず前やっていたことを終わらせる必要もある。
私も小説を書いてみてこの言葉の偉大さを実感することができた。
一話完結で書いているこれは比較的読んでくれる人が多い。
しかし、一区切りもないもう一つの方はこっちに比べて読んでくれる人が少ないのだ。
ジャンルとしてはこちらのほうが読者人口は少ないはずなのに、こちらの方は多くの人に読まれているのはなぜか、それは終わりがあるからだ。
知人の描くイラストもそうだ。
あまり出来が良くなくとも完成した絵ではない限り、どこかに投稿することもできないのだ。
そして評価を得ることもない。
そもそも完成をさせていないということは、すべての工程をやっていないということになる。
そうするといくら練習しても後ろの工程の練習ができないのである。
だから私は知人に言った、「雑でもいいから完成させよう。」そう特大のブーメランを放った。




