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平和を目指して生きる
人間誰しもも一度くらい平和について考えたことがあるだろう。
だが今も平和がこの世界に訪れることはない。
それはなぜか?
それは平和の定義のせいである。
平和とは、穏やかで変わりのないことのことを指すが、それは人間になしえないものである。
人間は生まれたその瞬間から成長し、進歩し、生きていく生き物である。
そもそも存在が平和の真逆。
ではなぜ人間は平和を望むのだろうか?
人は生きることにエネルギーを必要とする。
どの生物もエネルギーを必要とする。
だがエネルギーはどこかから得なければならないし、それを使用するのも少々疲れる。
だが平和にはそんなものは必要がない。
ただ穏やかであり何も変わることはないのだ。
どこかの宗教はそれをよく理解していたと私は記憶している。
死とは生命の終わりであり、終わりであるがゆえにそのあとに変化はない。
であるがゆえに死とは平和の始まりなのだ。
だが私は人間だ。
そして平和を嫌うことはないが自分が生きる横に平和はついてきてはくれない。
平和は最終目標であるため生きている間は戦い続けなければならない。
戦っている間は苦楽を感じることができる。
私はきっと今を楽しめているだろう。
そして私が死ぬ時私という存在が完結し、私という存在は平和そのものとなるだろう。




