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名前

私は名前を付けることが苦手です。

名は体を表すといった通り名前が本人に影響を与えてしまうからです。


私は親がつけてくれた自分の名前が好きです。

私のために考えて親がつけてくれた大切な名前です。


しかし、自分が名前を付けることは苦手です。

名をつけるという行為はその者を縛り付けるような気がしてしまって、安易な名前を付けることができません。

自分のSNSの名前ですら決めるのにとても時間を要します。

その名前が自分のイメージを形成すると思うととても不安になります。


名前を付ける際に何を重視すべきか考えます。


一つ目は呼びやすさではないかと考えます。

呼びやすい名前はそれだけで呼ばれる回数が多いように感じています。

動画投稿者の名前は2文字で呼びやすいものが好まれているように私は思います。


2つ目は珍しさだと私は考えます。

珍しい名前は相手の印象に残りやすいものだと思います。

私も学生の頃とても特徴のある名前の友人がいましたが、彼の名前忘れたと答える同級生はいませんでした。


しかし、この珍しさは一つの弱点を孕んでいます。

いわゆる「キラキラネーム」や「中二病ネーム」などです。

こればかりはセンスとしか言いようがないのですが、これらは名づけられた本人のセンスに合わない場合、名付けられた者は自分の名前を恨むようになってしまうのです。


3つ目はより強いメッセージ性です。

名前という長くすることが珍しいものには多くの意味を詰め込むことは難しいです。

しかし時折名前の感じから何かしらのメッセージ性を感じさせられる名前を持ったものに出会います。

これが最初に思ったイメージを植え付ける要因なのでしょう。


これらを加味すると何をするための名前かによって何を重視するかが変わってくると気が付きました。

例えば、親が実名として名付けるときはより失敗のない名前を付けることが世のではないかと私は思いました。

人生を共にするこの名前が吉と出るか凶と出るか、そんな博打を打つのは子に与える愛がないのではないかと思えてしまいます。


例えば、芸名やペンネームなどはより覚えやすく呼びやすい名前のほうが世界に自分の名前が広まるのを速めてくれることでしょう。

しかしこの際にあまりにも強いメッセージ性を持たせるのはあまりよくないのではないかと考えます。

なぜなら、イメージが名前に引っ張られていくからです。

知的さをアピールしたいのにあまりにもおバカな名前であったのであれば、その人物を頭の良い人だと認識することを拒むものも出てくることでしょう。

力強さをアピールしたいのにあまりにも弱弱しい名前であるのであればその人を頼ろうと考える人は減るのではないかと思います。


例えば、小説の登場人物には名前に複線を含ませるといった芸当ができます。

推理小説などが顕著でしょう。

犯行時のメッセージとして利用したり、関係性をほのめかして見せたり、物語を一段と面白くすることを可能とします。



時折自分と同じ名前に出くわす人もいるでしょう。

名前が同じ人には親近感を覚えるという言葉がありますが、それは自分と同じ思いが込められているかもしれない人にはやはり仲間意識を覚えるのでしょう。

しかし、同じ名前の人には親近感を覚えるだけではありません。

比べられる対象になってしまったり、もしもう一人が良くない噂を持つ人であった場合自分と間違われてしまう危険性があります。

人と似たような名前を付けていればいいというわけではないのです。


いずれ偉大な何かを成し遂げる私はそれらをすべて加味した完璧な名前を考えようというわけです!

自分が自分に名付けようと考えるともっと良い案が出てきそうな気がしてきてしまい、少し良い名前が思いついたくらいでそれを自分の名前にしたいとは思いません。

呼びやすく、覚えやすく、珍しく、大いなる意味を持ち、万人に愛されるそんな私を表してくれる名前を私は考えるのです!


その名を得ることが出来た私はもう何も心配することがなくなるはずです!


そんな名前を私は今日も考え続けています。


そして、今日も私の名前が世に知られることはないのです。


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