攻略者への転向のススメ
例えば自分に好意を持ってくれた人がいたとして、その人が僕に告白をしてくれたとする。
僕はきっとその人の想われていることを死ぬほど喜び、恥ずかしくなって全力で逃亡してしまうことだろう。
決して嫌だとか嫌いだとか好きじゃないとは言わないだろうが、きっと挙動不審になって脳みその処理が間に合わなくなって逃げ出してしまうことだろう。
これは仕方のないことだとわかって欲しい。
だからというのはなんだが、僕みたいな人間を攻略するときはちゃんと包囲して捕まえて攻略名なければならない。
かと言って完全に捕まえてもいけないのが面倒なことだ。
なぜ完全に捕まえてはいけないかだって?
それは完全に捕まえようとすると僕のような人間は焦って全力で逃げ出してしまうのだ。
そして僕のような人間は逃げることに手慣れており、全力で逃げると思ったよりもめんどくさいのだ。
だからこそ捕まえる側は、捕まえたところを僕みたいな人にとっての安全地帯にするか、後で簡単に捕まえることのできる領域に逃して様子を伺うことが効果的だろう。
逃げ疲れたり、観念したらあとは攻略するだけだ。
僕みたいな人間を攻略するのは実は簡単だったりする。
直接的な想いをぶつけ続ければ簡単に攻略できる。
ここで重要なのは、一回の攻撃ではほぼ攻略できることはないということだ。
僕みたいな人間を攻略するのであれば蓮撃こそ効果がある。
僕のような人間は面倒なことにゲームでいう絶対防御的なスキルを保有している。
どんなに完璧で攻撃力の高い攻略を行ったとしても、一撃では気の迷いであるとか勘違いであると勝手に解釈してあなたの渾身の攻撃を回避してしまうのだ。
めんどくさいでしょう?
そもそも自分が攻略してもらう側だと考えている事が烏滸がましい。
なぜ好き好んでそんな面倒な人間を攻略しなければならないのだ!
そんな面倒な人間を攻略するのであればその面倒さを上回る良さがないといけない。
美少女やイケメンならば多少面倒でも攻略のしがいがあるものだろう。
まあしかし世の中にはそうそう美少女やイケメンは溢れているわけではなく、多くの場合はただのめんどくさい人だろう。
そんな人を攻略したがるのは一部の物好きくらいだ。
つまり自分で自分の面が攻略する価値があると思えないのであれば攻略する側に回った方がいいという訳だ。
行動しないで待つよりも行動して玉砕しながら待ったほうが、確率が増えるだろう?
僕にはその道を選ぶ勇気がなかったけど、君ならもしかしたらできるかもしれない。
僕はそんな根拠のない期待を君に送るよ。
著:not攻略対象not攻略者




