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想い人を思う恋

私が好きになったのは、他人のことを思いやれる優しい人。

私が好きになったのは、人を守ってあげられるたくましい人。

私が好きになったのは、人のためになることを考えられる賢い人。

私が好きになったのは、自分を律することのできる意志の強い人。

私が好きになったのは、私を好きでいてくれる人。


私の想いは想い人に伝えることはないし。

私の想いは想い人に察してもらうこともない。

私の想いは私の思いが故に他人に認めてもらう必要はなく、他人に口出しをされるいわれも無い。

私の想いの行く末は私が決める。

私の想いの行く末がたとえ一人寂しいものだとしても、私の想いの行く末が報われない物だったとしても、私の想いの行方は私の覚悟が行く末を決める。


たとえお互いが愛し合ったとしても周りがそれを認めないことは多々あるし、たとえお互いが愛していてもそれが幸せな結末を導くとは限らない。

分不相応、釣り合っていない、それが恋のはずがない、いやそれはおかしいだろう、あなたたちは恋人同士になれるはずがない。

周りの攻撃に耐え続けることは決して幸せとは呼べず、ゆっくりとだが着実に私たちの心を蝕むだろう。


そもそも私が想い人のことを好きだからと言って、想い人が私のことを愛しているかは分からない。

そんな状態でかけにも近しい私の愛の告白は想い人にとって枷となることだろう。

その枷は想い人の良心に重りを付け、私との関係を続けることを幻想とし崩れ去る関係にある。

私の好きになった人は私の愛の告白を邪険にできないし、私を傷つけることが私の想い人の心の傷となるだろう。


世界は私の恋に不干渉だが、社会は私の恋を否定する。

私と私の想い人の価値が釣り合っていない、それを判断するのは社会だ。

恋人たちはお互いを愛してるからこそ恋人なのである。

そこに価値の貴賎はない。

でも社会は私たちを勝手に判断し、釣り合っていないと結論を出す。

愛に理由はなくとも愛を妨害したい者たちにとって愛を否定できる理由はいくらでもある。

その恋人たちが優しい人間であればあるほどその理由たちは効力を増し、恋人たちの運命を引き裂く。


私は私の想い人を好きになっただけなのに。

私は私の想い人を愛しているだけなのに。

だけども私は私の想い人を傷つけるつもりは毛頭ない。

傷つくのは自分一人で十分である。

だからこそ私は私の想い人が傷つかないように想いを察させることすらしない。

それが私の恋愛道だと覚悟を決める。


著:覚悟を決めた恋する者


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