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正義と悪
「お前らみたいな悪がいる限り正義は決して倒れない。」
このような言葉を聞いたことはあるだろうか。
物語でよく使われる表現だ。
正義は悪に負けないとする有名なフレーズだ。
そしてこの言葉は正しい。
悪がいる限り正義は消えない。
カッコいい言葉であり、人々が正義に希望を持てる言葉だ。
だが、この言葉にはもう一つの意味がある。
正義が存在する限り悪は存在するということだ。
子供のころ正義のヒーローにあこがれたことがあるだろう。
そして自分も正義のヒーローみたいになりたいと考えたこともあるだろう。
あれは悪を認める行為となってしまう。
悪を認める行為といったって、悪は存在していいものだとか、悪のことそのものを認めるというわけではない。
悪が存在することの証明ということだ。
悪がいる限り正義は倒れないのであれば、正義が倒れていなければ悪は存在するのである。
悲しいことだが、正義と悪はどちらかが存在するともう片方も存在してしまうのである。
これは悪と正義は正反対でありながらお互いにどちらかが存在いないと存在でいない。
今回は正義と悪には二つで一つだと言ったが、正義と悪のように区別はできるのだ。
そうであるのであれば、自分はせめて正義側にいたいと思ってしまう。
誰が悪になるのかな?




