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未来への一歩

私は友の才能が羨ましい。

友の小説を読むと自分が書いてみたいと思える文章がそこにある。

自分には思い付かなかった発想がある。

それを羨まずにはいられない。


自分が自分の文章を読むとどうしても内容が薄く感じられる。

自分の語彙力が足りないと感じさせられる。

もっと良い文章が書けたと思えてしまう。

もっと面白い話運びがあったはずだと思ってしまう。


友はその文章は書き殴ったものだという。

私には到底そのように感じない。

だが他ならぬ友が言うのだ、その言葉は真実なのだろう。

自分も渾身の文章が毎回書けているわけではない。

だが読めばそれが書き殴ったものかそうでないかわかる。


私はまだ長編を書くことができない。

長い物語を書く上で必要な準備が終わらないからだ。

しっかりとした筋を作り、良いキャラを作り、良い世界観を作る。

そのどれも欠けてはいけない。


友は書き始めた。

私はまだだ。

つまり友は私の一歩先を行っているということだ。

ここで準備なく友の跡を追うのは下策だろう。

それではきっと良い作品は書けないだろう。


私は友の書く世界観が好きだ。

私は友が隠す伏線が好きだ。

私は友の描く人物が好きだ。

私は友の選び題材が好きだ。

私は友の言葉選びが好きだ。


好きだからこそ羨ましくて仕方がない

隣の芝は一層輝いて見える



友はまだ投稿はしないという

私はもったいないと言った

友はもう少しストックが欲しいと言った

じゃあもっと書こうと私は誘った

友は苦笑いしながらいいよと言った


私は今日も友の作品を一番に読む

私は今日も友の作品のただ一人の読者だ

友の作品を独り占めできる優越感はあるが、それよりももっと多くの人に友の作品を読んで欲しいと私は思う。

だから今日も私は友に投稿を促す。


友の小説は多くの人に愛されるだろう。

友はこれからも良い作品を生み出しだろう。

そして友が大成したとき私は友の横で祝福したい。

だから友と対等な立場が必要だ


芯は変わらない。自分が書きたい小説を書く為に小説を書く

自分が理想だと言える小説を書く

これは譲れない

だが友と一緒に歩みたいという気持ちも紛れもない事実だ

だから私は今日も文章を書くのだ。


その時自分の芝もほんの少しだけ輝き始めた気がした。


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