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努力

僕は人より努力ができない人間だと思う。

特に苦手なことを努力してできるようになったためしはない。


親は将来必要だからやりなさいという。

理解はできるが頑張れないのだ。


先生はこれができないと進学できないという。

理解はできるが頑張れないのだ。


友人は嫌でもなんとか努力することができている。

僕はどうしても努力ができない。


僕は時折ご飯を食べる気力がわかない時がある。

生命維持活動ですらつらく思えるのだ。


朝きちんと起きることができなくなることもあれば、しばらくの間眠ることすらできなくなる。


何が原因なのか僕にはわからない。

この気持ちも人に話すことはできない。

努力をしないだけであればだれにでもできることであり、努力をしないことは怠惰なことだと世間はとらえる。


僕はこのままただ退廃的に死へと向かっていくのだろうか。

努力ができないとはそういうことだろう。


努力し輝かしい未来をつかむ未来は僕には見えない。

待っているのは暗く深い何かだ。


僕は好きなものであっても努力はできない。

なぜならせっかくの好きなものを嫌いなものにしたくはないからだ。

好きなものを嫌いな努力で嫌いになりたくない。

僕に残された数少ないものだ。

努力のできない嫌いなものをこれ以上増やしてなるものかと食い下がる。


親は厳しいが次を促す。

僕の嫌いな努力を促すのだ。


先生は僕の道を示す。

それは努力をして輝かしい未来を目指す道だ。

僕が向かっていない道を示すのだ。


友は背中を押す。

残った好きなことすら努力させようとする。


皆が多大な労力を使って。


皆が少しずつ力をくれる。


僕を仲間に入れるために。


死につれていかれないように。


だから僕はまだ折れてはいない。


そう思えた。


僕は努力が嫌いだ。

僕は努力ができない。

自分のためには努力ができなかった。

だが、これからする努力は自分の為ではない。

僕が努力をできるようになると信じてくれる人がいる。

その優しさを殺したくはない。

だから僕は諦められない。

だから僕は努力をする努力を続ける。

努力ができる暁には胸を張って死ねるだろう。

そして努力ができるようになったときは信じてくれた人にこういうのだ。

「見捨てないでくれたありがとう」と。


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