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嘘をつくことは罪なのです!  作者: 高橋 スミレ
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次の日

【次の日】


僕は登校する時

なぜか小学校の時のことを思い出す。


~回想~


駅の階段のところで

僕は一人の友達と話すことが多かった。


「菫って好きな人いる?」


「いないよ?」


自分は「嘘」を言った。

この嘘は一見普通の小学生が恥ずかしいと思った時に使う嘘だと思う。

自分だってこの嘘は普通に使った。この嘘がここまでいろんな人に迷惑をかけるなんて

そして自分は悪くないのに自分が悪者になるなんて

自分も?も考えてはなかったんではないか。


【登校】

なんでこんなこと思い出すんだろ。

自分は好きだったもんなぁあの子のこと


そんな回想に入ってるのに割って入ってくる奴がいた。


明日香

「やっほー菫君」


かわいいから許される

これって本当なんだな。


「おはよう。明日香さん」


明日香

「そういえばさ、菫君って趣味ってなんなの?

 見た目はすごく陰キャのアニメオタみたいな顔なのにあまりアニメの話とか入ってないから気になるんだよねー」


明日香って何も話し聞いてないな。

しかもこのまったくオブラートに包んでない反応やめてほしいな


「僕は格闘技が好きなんだよ。総合格闘技ってやつ

 あんまり認知されていないけど見てほしいんだよね。

 いろんな人に」


明日香

「そんな話してたねー忘れてた」


こいつ……


明日香

「空手もやってたんだっけ?やっぱり黒帯ってやつ?

 空手の人ってみんな黒い帯つけてるよねー」


うっ……


~回想~


「菫ってさー空手やってるんだよね?

 黒帯なの?」


その時僕は紫帯だった。

簡単にいうと黒帯の二つ下の帯


紫も六年やってやっと取れた帯だった。

ただ空手をやっている人の定義では黒帯ということが多かった

だから僕は嘘をついた。


「当たり前じゃん。黒帯に決まってるよ」


つまらない嘘だが

つまらない嘘というのは積み重ねていくと邪悪な嘘に切り替わる。

つまり罪になることだ。


【登校】

「黒帯に決まってるじゃん。逆に黒帯じゃ無い空手家なんて見たこと

 あるの?」


簡単に嘘を言った。


明日香

「ないねーでもすごいじゃん」


「そんなことはないよ。やり続ければなれるもんだよ」


僕は黒帯になれなかった。

小学校での目標は小学六年生で黒帯になること

ただ結局黒帯の下の茶色帯までしか行けなかった。


そして嘘を言うことの怖さをまだ知らない。


【学校】


今日は越野と話してみるという目標できた。

昨日は全然話せなかったが越野に興味を持ったため話してみよう。


越野

「今日も来たんだね。で何の用なの?」


読まれてる……

さすがだ。ただ今回こそは話したい。


「あのさ。僕ショショっていうマンガ好きなんだよね。」


僕は基本的にアニメなんて見ない。

マンガもだ。ただショショだけは親の勧めで見たことがあり

内容は全部知ってるぐらい読み返した。


この話題なら戦えるぞ


越野

「そうなんだ。この話ってこうこうこうだよね」


うまくいった


「そうだよねー」


こんな簡単にいくとは思わなかった。

昨日はなぜあんなに拒絶して全く話も聞かなかったんだろうか?

聞いてみるべきなのか?


越野

「そうそうあと自分難聴なんだよねー」


そんなことどうでもいいが……

あれ?昨日はじゃあ普通に聞いていなくて

独り言として言っていたのか。

昨日の自分を想像してみるとすごく恥ずかしくなった。


「そういうことかよ」


越野

「どういうことだよ」


こんなことがあり

越野とは友達になった。


【一か月が過ぎた】


最近友達が増えた気がする。

入学初日の自己紹介では自分の中で失敗したと思っていたが

別に自己紹介なんて戦じゃないことを今知った。


新しく増えた友達を紹……


「うわっ」


明日香

「びっくりしたー?菫君こういうの弱いよねー

 空手やっているのに何でなのー?」


「マジでやめてくれない?

 空手もあまり不意打ちやられないしやられないように準備しているから

 耐えられるんだよ。いきなり話しかけられたらびっくりするに決まってる」


マジでやめてほしい

そんな顔をした。


明日香

「顔に出すのやめてよー乙女を傷をつけるのは

 ダメだよー」


乙女……

回想に入ろうとしたが


明日香

「なんか昔のこと思い出そうとしないで

 そうなったときの菫君はめんどくさいから」


え?

まじか


「なんかごめん」


まあいいか。

とりあえず一か月の間でできた友達を紹介していこうじゃないか。

水上、中野だ★仮


水上は不思議な存在だ。

あいつは美術の宿題で野菜を家から持ってきて

スケッチをするという授業があったんだが

そのときの野菜を家に持って帰るのを忘れ野菜が腐り

その入っていたビニール袋を学校にぶちまけた。


そんなことがあって

いろんな人からは堀江のナス事件と言われている。

ナス事件を起こした次の日からは女子からの嫌われ者だ。

かわいそうに。

ただ根はいいやつだし少しかわいい女子だ。


中野はラノベの師匠というイメージかな

ラノベたくさん読んでていろんなラノベを紹介してくれる。

ただ欠点なのは女子なのになんでHなやつしかみせてくれないんだ?

まじで普通のやつ見たいんだけど……


こんな感じかな。

皆さんの疑問点をこたえましょう。

何でこんな僕が女子としかつるんでないかですよね?


僕も思っております。

なぜなんでしょうか教えてください。


水上

「大島ってさー女子っぽいよなー

 あだな女子でよくない?」


「マジでやめてくれ。

 全然女子じゃねえだろ。普通の男子だ」


中野

「このラノベ面白いよー菫」


どれどれ

うっ裸とかやめてくれ


「マジでどういう神経でそんなラノベ見せてくるの?

 しかもHシーンから見せないでくれよ。」


中野

「しょうがないなー私の見る?」


「興味ないからやめてくれ」


中野

「面白くないなー」


嘘です。

少し興味はあります。


あれ?

なんか怖い雰囲気感じるな?


教室の外からなぜか怖い体育の教師が来た。


体育教師

「お前ら楽しそうだな。どんな本読んでいるんだ?」


何を読んでるって

18禁のやばいラノベなんですが……

やばいどうしよう


体育教師

「なんの本読んでるか見せてくれよ」


中野が普通に見せた


体育教師

「こ、これは……」


この時普通の学生なら

反省した顔で先生の前にいるんだろうが

僕たちは違った。

僕と水上はくそほど笑ってしまったのである。


中野+水上

「はははははっはははhw」


これが体育教師の逆鱗に触れてしまい


体育教師

「なんでこんな本を持っているんだ?

 そしてこんな本を学校で四でいいと思っているのか?」


駄目です。


体育教師

「そして笑っているお前らも関係あるんだろ?」


え?まじか?


体育教師

「お前ら担任に報告させてもらうからな。そして放課後残れよな」


あいにく自分はあまり勉強ができない。

なのでこのつまらない話で内申点はおとしたくはないんだよ。


「僕はあまり関係ありません」


これ自分で思う。

ただ逃げいているだけだと


体育教師

「そんなことは聞いていないとりあえず放課後残れ」


はい。



結局、放課後たくさん怒られた。

何も俺は悪くないのに内申点は落としたくない。

その時の感情はこんな感覚だったんだろう。

ただこんな考えはあくまで逃げているだけに過ぎないんではないか?

だから友達ができないんだろう。

その時はそんな考えることもせずに自分にいっぱいいっぱいだった。

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