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お詫びと幼馴染

投稿が一週間近く空いてしまい、申し訳ありませんでした。

「いや……その……もう……勘弁してもらえませんか?」

「え? 嫌だけど?」


 あれから数時間。僕はクソ百合女からの言葉攻めを甘んじて受け入れていた。正確には受け入れざるを得なかっただが……


「ん? 何?」

「いや……なんでもないっす……」


 何せこちらが反論すれば咲夜が口を出し、僕の意思を叩き潰してくるのだ。まさか咲夜が敵に回るとここまで厄介な存在になるとは思わなかった。


 そのせいで僕の今のメンタルは紙も同然。瞳からは涙という名の汁が溢れ続け、今は完全に枯れ果て、そろそろ血の涙が出てきそうな勢いだ。


「百合女さん……その……三百円上げるので勘弁してくれませんか?」

「なんですかのその微妙な値段……大体私、お金なら困っていませんので。それ以前に私の事を百合女と呼んでいる時点でバカにしていますよね?」

「そんな事はありませんよ?」


 馬鹿にはしていない。舐めているだけだ。


「大体何がご所望なんですか?」

「そんなのお姉さまに決まって……」

「ん? それ以上言ったらその顔面に右ストレート決めるぞクソ女」

「やれるもんならやってみてください」


 百合女は僕の拳に自身の顔を突き出し、やってみろと言わんばかりの顔をする。


「……クソ」

「なんだ。やっぱりやれないんじゃない」

「……うるせぇ」


 こちとら女はもう殴らないと決めている。男たるもの一度決めた事は曲げるわけにはいかない。


 いくら相手が性格最悪で、顔だけのクソムカつく人間だとしても性別が女である以上、僕としては耐え忍ぶ他ない。


「麻紀ちゃん。そこまで」

「お姉さま……」

「まーくんも反省したようだからこれ以上いじめるのはダ~メ」

「……わかりました」


 百合女は不承不承といった様子で、咲夜の言葉に頷く。この従順さを少しは僕にも向けて欲しいものだ。そうすればこちらもここまで邪険にしないというのに。


「それじゃあ麻紀ちゃんはもう用済みだから帰っていいよ」


 咲夜さんや。その言い方はいくらなんでも酷いと思いますよ?


 それ以前にここまでなし崩しとは言え、百合女には協力してもらったのだからお礼の一つでも……


「分かりました‼ 園枝麻紀(そのえまき)‼ 失礼させていただきます‼」


 おいおい……お前もお前でそれでいいのか……


「ゴミムシ」

「それって僕の事を言っているのか?」

「お前以外誰がいるというの?」

「こ、こいつ……」


 折角人が心の中で擁護してやっているというのに、こいつは一体何様だ。


「先ほども言ったが必要以上お姉さまに近づくなよ。万が一、万が一キスでもしようものならばその時は私がお前をコロ……」

「麻紀ちゃん。早く帰ろうか?」

「はい‼ お姉さま‼」


 百合女はその言葉を聞くとすぐさま僕の部屋を後にした。


「なんなんだ……本当に……」


 願うならばこれ以上あの女とは関わらない事を望むが……きっとそれは無理なのだろう。


「まーくん」

「.....,何?」

「あはは……もしかしなくてもかなり不機嫌?」

「……別に」

「嘘。その顔。絶対怒ってるよね?」

「……怒っていない」


 僕は咲夜に対しては、何も怒ってはいない。僕が怒っているのはあくまであの百合女に対してだ。


「ゴメン‼︎ 流石に今回は調子に乗りすぎました。お詫びになんでもいう事聞いてあげるから。許して? ね?」

「別にそんな事しなくていいよ。僕は本当に怒ってないから」

「そう言ってくれるのは嬉しいけど、私としては今、まーくんのいう事を何でも聞いてあげたい気分なのです」

「なんじゃそりゃ……」


 もしここで僕が咲夜に対してエッチな命令をしたらどう思うだろか? 咲夜の事だからきっと喜ぶのだろう。


「う~ん。咲夜は僕に言われたら嫌な命令って何?」

「え? そうだねぇ……他の男の子に告白してこいとか他の男の子と付き合えとかかな」

「いや……そんな命令流石にしないって……」


 僕は別にNTR好きではない。むしろ苦手で、純愛大好き人間だ。仮に咲夜が他の男と二人きりで歩いている姿を見ようものならば、首吊って死ぬ自信はある。


「後はまーくんが別の女の子とデートに行くのを許すとか?」

「……その事はもう勘弁してください。お願い致します」

「あ、ごめん。あの時の事について私としても責めるつもりはなかったの」

「そ、それならよかった……」


 それにしても本当にどうしたものか……


「あ、いいことを思いついた」

「いいこと?」

「うん。今日の晩御飯だけどさ。咲夜の手料理が食べたい」

「え? そんな事でいいの?」

「そんな事じゃないって。僕からすればとても大事な事なんだから」


 よくよく思い返してみるとあれ以来、咲夜の手料理を食べていない。折角料理が上達したのだから僕としてはもっと咲夜の料理を味わいたい。


「分かった。あ、でも今日はきっとお義母さんがもう作っちゃってると思うから明日でもいい?」

「勿論」

「よかった。そ、それとさ。私からのお願いなんだけどまーくんのお弁当……たまに私が作ってもいい?」

「え? また作ってくれるの?」

「うん。私ももっとお料理上達したいし……できるならまーくんの好みの味とかもっと知りたいし……そのダメかな?」

「ダメなわけないじゃん‼ むしろ毎日欲しいくらいだよ‼」

「ほ、本当‼」」

「本当本当。あ、でも毎日だと流石に忙……」

「忙しくない‼ 全然大丈夫‼」

「でも……」

「本当に大丈夫だから‼ 私に任せておいて‼」


 咲夜がそこまで言うのならばこちらとしてもその好意を無下にするわけにはいかない。


「そ、それじゃあお願いしよう……かな?」

「うん‼ 任せて‼ まーくんの期待に絶対応えてみせるから‼」


 ここまでいい顔の咲夜……久しぶりに見た気がする。ここまで喜んでくれるならもっと早くお願いするんだった。ただそれとは別に、今度咲夜に甘いものの一つでもご馳走してあげよう。

今日はバレンタインデーですね。皆さんはチョコもらう予定とかありますか? 僕はありませんよ。あ、でも別に悲しくないですから。本当ですから‼︎ まあそれはともかくいつも僕の作品を読んで頂き誠に有難うございます。そして今から23時間後にバレンタインデーの特別な話を投稿しようかと思いますので、リア充(チョコを貰えた人)も貰えなかった同士の方も読んでくれると嬉しいです。


P.S.お母さんから貰うチョコ程虚しさを感じさせるものってないよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] チョコはもうだれも〜。てことで、自分で買うかですが、そこまで欲しくないのでアニメイトで貰ってきます(笑)
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