あとがき。
以上が、ミガナ=サイナにおける人間の実験結果である。
本実験においては、ミガナがサイナにおける、人間への第十六面次元への干渉を観察するために行われたもので、無作為に選ばれた人間に対し、ントカレスの導きによる経過を観察したものである。
周知の事実ではあるが、我々の世界においてミガナ=サイナは人の脳に存在し、日々裏側から声をかけ、人間をントカレスへと高めている。それを当然のように感じているのは、そうしなくては世界が停止してしまうからである。
だが、ミガナがサイナにおけるこの事象について、他人の目を通し確定させることを行った人間はそう多くない。それが当然のことであり、それなしでは生活できないためだ。
私は長年それを疑問に感じ、また同様の疑問を持つ者への資料として残すために、今回の実験を行った。
手順としてはミガナ=サイナを増幅するため、赤色天井からのセイジウェル波による五十五セイジウェル共振を利用し、空間環境を十次に整え、脳を揺さぶることによるントカレスの視認、変化を行った。
このセイジウェルの強さであれば、ワツパイルの法則から、数日で効果が見られる。あまりに長期の実験は、周囲環境の悪化を招くため、数日単位の短期間とした。得られた各種数値については、表一から表七までを参照されたし。
なお、映像データについては、シューゼオリを用い反転処理された裏側から得られたものであり、見えた世界に感情は一切含まれていない。
結果、初期段階はミガナ、サイナ共に観測されていたものの、正常範囲内であり、ントカレスを感じつつもその数値は平常範囲内に収まっている。だが……………
と続けていたら頭が痛くなってきたので、後書きです。後ろ向きな事しかないので、厭う方はお戻りを。
まずは一読、有難うございました。ここまで目を通して下さった方がいらしたら、本当に感謝です。
二話か三話辺りで目を通すのを止めるだろうと予想しているので、後書きまで目を通している方がいましたら、驚きです。
さて、思う方はいないと思いますが、注記を。
・当人の頭は至極正常ですので、はい。
更に、そんな方はいないと思いますが、一応。
・気分が悪くなったり頭痛が発生する可能性がありますので、ご注意を。
毎度成長することのない圧倒的描写力不足で、流石にそんな影響はないと思いますが、一応。
話は変わりますが、今回のホラーに関しては、■という記号は文章として使えるのか? 使えるならば、一面■にしたら面白いのではないかと、何番煎じか分からないことを閃いたので、投稿いたしました。
つまり、理由は最終話をやりたいがため、ということです。
和ホラーとしましたが、和らしくない仕上がりとなりました。和を求めてきた方、申し訳ありません。洋ホラーには見えないので、仕方ありません。
……としていましたが、有難いことに、クトゥルフ的な雰囲気を感じていただけた方がいらしたようでして。
意識してやったわけではないのですが、確かにそう指摘されると成程…というのもあり、和ホラーから洋ホラーに転向いたしました。(追記)
ちなみに、基本形は以下の通り。
目覚ましが鳴る。止める。
時間を確認する。起きる。
朝食を作る。食べる。テレビを見る。
箪笥を開ける。着替える。
歯を磨く。顔を洗う。
部屋を出る。扉を閉める。
鍵をかける。外階段を下りる。
出かける。
今回は、上記を繰り返した一品です。
とまあ、このような「ホラーに成り損ねた何か」ですが、一瞬でも怖……「この人頭おかしい」と感じていただけたならば、幸いです。
以上。
……………セイジウェル波の強さ、効果範囲を当てはめたワツバイルの法則より、二十三・五七七七三・四二時間を経過するごとに、ミガナ=サイナは二・九二倍となる。二日目、三日目と、対象者がントカレスを感じた様子が受信器を通して測定した数値、表三より把握できる。
四日目以降、明らかにントカレスを裏から目の当たりにし、表へ出力しているのが分かる。以降は、ミガナがサイナにおける今次元に対してントカレスが検知されている。シューゼオリ反転による世界投影像を分析するに、この被験者におけるントカレスは■■■として認知されている。言うまでもなく、これは個人のものである。
キキナダゲズ理論より、最終的に被験者はントカレスを確定させ、ミガナ=サイナ状態へ入ったことが分かる。但し、第十六面次元への干渉については、表七より計算上干渉しているが、被験者からそれを確定する数値を検出することが出来なかった。
これらの結果より、確かに世界はミガナ=サイナによるントカレスとの共生を歩んでいることが確認できた。但し、これは五十五セイジウェル波においての確定により、他の波長によってはこの結果が否定される可能性があることも否定はできない。また、範囲においても個々人を対象としているため、集団を対象とした場合には別の、異なる結果が検出される可能性もある。
しかし、現代においてもシューゼオリを用いた映像資料については数点しかなく、他の角度からのアプローチが出来ない。例えば、サドゴ実験においては、確かにシューゼオリ反転を行っていたが、七五の視野が欠けており、有名な集団シューゼオリ実験としてのンザボガン実験においては、指摘されている者もいるが、反転処理が甘い被験者が何十人も出ている。
この実験で、ほぼ完全反転処理がされているントカレスを感じた像が得られたことは、学術的に大きな意義を持つと考えられている。




