第四話 ていうか、合格らしい。
表記変更。
ステータス系の言葉『』
スキルや魔法系の言葉≪≫
二つ名の言葉“”
で囲むように統一。
負けた。
でも、仕方ない。悔いはない。今の私はゲームで言えば攻撃素早さ極振りの紙耐久だ。先制攻撃が通じなかった時点でかなり分は悪かった。
……なんでそんなこと知ってるかって? 前世でアサシンやってた時だって趣味ぐらいあったわよ。やっぱりこれからの課題は『体力』かな。それと私の魔法の解明。
……よし、欠点が明確になった。
「あ、でも……これって不合格?」
でもこういうパターンだと「見所あるから合格」になるのかな……。
「よし。“飛剣”の依頼もクリアしたし……合格だ」
あれ?
「なんで合格なんですか?」
「まあ“飛剣”の推薦という事実だけで合格は確定だったからな」
あー……そういうこと。さすが元A級冒険者“飛剣”のヒルダ。兼院長先生。
「あの、エイミアの試験は……?」
「ん? ああ、あの娘ならとなりの……」
「んぎいいいいいっ」
「わ!」
何よ、今の変な悲鳴。ギルマスと二人でとなりの闘技場を覗いてみる。
「はあ、はあ……」
エイミアが立っている……ということは、勝ったのかな? あ、足元に黒焦げになった男の人がいる。
「エイミア、魔術?」
額の汗を拭ってから笑うエイミア。
「魔術……ではありません。一応スキルですよ」
スキル!? 電撃が出るスキルって何?
「私の家系に伝わる血族スキルですよ。体に纏った電気を倍増して放出するのです」
体に纏った? 何よ、そのチートスキル。あ、ちなみに、血族スキルってのは……まあ血○限界みたいなもの。
「ほら、冬によくありません? ドアノブをさわると。パチンっと」
なるほど、静電気ね。それでエイミアの髪が逆立ってたのか。
「私の使ったスキルは≪畜電池≫といいます」
バッテリーチャージね。うーん、使う前に下敷き擦るといいのかも。
「サーチは?」
あ、カタカナになった……まあ、それはどうでもいいか。
「……負けた」
「そう……なんですか? あまり悲愴感はありませんわね?」
「まあ……負けたけど合格だったし」
「見所があった、ということですね?」
ぱあ、と顔が明るくなるエイミア。
「……どうなんだろ?」
「……??」
エイミアの顔に「?」が浮かんでいた。
「うむ。二人とも文句無しに合格だな。まったく魔術を使わずにここまで戦えるとは……逸材だな」
エイミアのはほぼ魔術だと思うけど……。
「しかし≪畜電池≫とは……珍しいスキルを見せてもらった」
笑いながらギルマスが言う。でもすぐに表情を変えて。
「ただ……完全には制御できていないようだな。お前はまずはスキルを使いこなすことだ」
をを……一応ギルマスなのね。まともなことも言えるんだ。
「それから……サーチ。 お前はなぜ魔法やスキルを使わん?」
……私のスキル≪前世の記憶≫はパッシブスキルになるから……使ってないわけじゃない。と言うより、こんなスキル信じてもらえないわ。まあ、暈して言えばいいか。
「私のスキルはパッシブスキルだから」
「ふむ、そういう事か。察するに……≪気配感知≫か」
そんなスキルあるんだ。まあ、いいか。そういう事にしておこう。
「まあ、手の内はあかせないけど」
「それはそうだな。スキルは冒険者の生命線だ」
……え〜……冒険者の生命線は努力と経験だよ。
「しかし何故二人とも魔術を使わん?」
「私は≪魔法の素質≫がありません」
え。そうなんだ。みんなあるのかと思ってた。
「むう……そうか。しかしだな、自分のスキルをそう易々と教えるのは……」
「私の一族は≪魔法の素質≫を持った者は一人もいません。それなりに知られている事柄ですので隠す意味もありません」
なるほど。≪畜電池≫の反動か……ギルマスがまだ何か言いたそうにしてる。話を剃らしますか。
「私は≪魔法の素質 (弱)≫なのでまだ何が使えるかわかっていません」
「な、何!? 弱か!」
お、ギルマスが食いついた。
「うーむ。これはまた稀少なスキルだな……。よし、ギルドに≪鑑定≫スキル持ちがいる。それでわかるだろう」
やった。これで私の魔法がわかる!
そして≪鑑定≫を持つギルド職員に調べてもらった結果。これがまた使いどころが難しい魔術だった。
「残念ながら……≪偽物≫ですね」
……何? それ……。
感想お待ちしてます。
よろしくお願いします!




