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#001「休日:一月十日」

#001「休日:一月十日」

たまの日曜日だというのに、何故わたしは職場のメンバーと一緒に居るのだろう?

そう。年明けから二人の社員が新たに加わったということで、浜崎課長が交流会を企画したからだ。

いわゆる、ノミニケーションというものである。いかにも、昭和のオヤジの発想だ。

強制では無いので、参加したくなければ欠席すれば良いだけの話なのだが、悲しいかな、わたしには断る口実が無い。

趣味も無い、彼氏もいない、貯金もそれほど無い。ないない尽くしなのだ。トホホ。

気を取り直して、参加者を紹介しよう。ついでに、わたしが秘かに付けたアダ名も教えよう。

一人目。浜崎課長。うだつの上がらない恐妻家。たしか、もうすぐ五十四歳になるはず。鬘と秘密の靴をご愛用。アダ名は、デンプン糊。基本的に無害だけど、ベタベタするから。

二人目。高橋さん。この度、中途採用された三十一歳、独身男性。ルックス良好で、仕事もテキパキこなすやり手なんだけど、性格に少し難がある。アダ名は、ハサミ。鋭くてスマートで、良く切れるから。

三人目。松井くん。この春に入社した新卒くん。二十三歳、独身。素直で真面目なんだけど、どこか要領が悪い。年明けから丙課に転属になったのも、この性分が関係してそう。アダ名は、コンパス。若さが空回りして、落ち着きが無いから。

四人目。山本くん。五年前から一緒に働いている、可もなく不可もない同期。二十八歳、独身。アダ名は、消しゴム。目立たないけど、コツコツ身を削って努力するから。

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