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#009「休日:二月十四日」

#009「休日:二月十四日」

十五センチの定規しかないと、それに魅力を感じなくて他のものを望むのに、十二・十五・十八の三種類があると十五センチを選ぶのだから、人間とは不思議なものである。 

わたしも、十五センチを選んだ。

迂遠な例えは、混乱を招くだけなのでやめよう。

結論から先に言えば、わたしは山本くんに告白し、了承を勝ち取った。

『付き合ってください』『よろしくお願いします』

さんざん迷った挙句、一周廻ってストレート勝負に出たのだ。アァア。これで、夏の浜辺で見つめ合う思春期カップルを笑えなくなってしまったぞ。

ちなみに、この台詞の間には、たっぷり一分ほどの沈黙があった。わたしのささやかな胸が張り裂けるかと思った。

ビジネス上の付き合いなら、高橋さんが最適だ。お友達としてなら、松井くんが楽しいだろう。

でも、恋愛対象として考えるなら、山本くんなのだ。

もし、あなたがわたしと同じ立場に置かれたなら、あなたは誰を選ぶ?


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