送還の条件判明?
今回は短いです。
3人の老人がとりあえずご機嫌をとるかの様に素早く対応をしてくる。
「申し訳ありません、説明がまだでしたね。」
「まずは理由から説明致します。異世界から召喚させていただいたのは魔王との和解のためには我々は弱すぎるのです。」
「たぶん話し合いに行く前に殺される事でしょう。」
3人の老人が順番に話す。
「そこで魔王に話を持って行くためにある程度の戦力が必要になりました。」
「それが異世界から勇者様を召喚する事に繋がります。」
「勇者様なら魔王とも互角以上に戦えるのですが未来を見据えて和解という道に至りました。」
「そして我々の召喚術の効果で和解が成立した際には勇者様方を元の世界へと送還出来る手筈になっております。」
「要は魔王と和解をしないと元の世界には帰れないって事なんだな。」
「その通りでございます。」
とりあえず話を聞いてみたが胡散臭すぎる。それに俺は1度死んでる身だからだろうか帰れるビジョンが浮かばなかった。
そして老人からは衝撃の一言が話された。
「今現在確認されている魔王は魔法使いの王、天馬獣の王、魔族の王の3人のになります。」
3人?いや2人と1匹も魔王が存在するよかよと…
しかも一体は魔王じゃなくてバオウなんじゃ?
馬なのに喋れるのか?
しかも確認されているって事は他にも居る可能性もあるし。
「まあこんなんだから一緒に力合わせて帰れる様に頑張らねーか?」
「そうそう仲間は多い方が良いですからね。」
若い男女が口を開いた。
どうでも良いけど普通に俺の存在が全ての魔王そのものじゃね? レックはひっそりと思いつつすぐにでもこの国から出ていく事を考えていた。