ドラゴンの選択肢
まあレックもそこまで鬼じゃないし、ドラゴンに一応何が良いか聞いてからにしよう。
レックの選択肢
①全体剥製。
②全身丸裸の上食べる。(鱗全剥ぎ)
③死なない程度に拷問で廃ドラゴン化。
④ギロチン。
「ん〜どれが良いかなぁ〜」
ドラゴンの助かる選択肢が1つもない
まあ元々の予定は身体能力の確認なんだからとりあえずの予定は完了しており、あとは村人達にどうやって説明しようか頭を悩ませていた。
流石に村から少し離れているとはいえ隕石とかドラゴンとか村からしたら一大事に違いないからな…
それにやろうとしてることが悪の幹部とかがやりそうなことである事が一番問題なのには気付いていない。
そしてレック本人はと言うと、ドラゴンを殴ってみてどんな感じとかも調べるか…。
ついでにサバイバルナイフが何故か切れ味が増している件も調べなければならない。
ゴブリンキングの首を刎ねる長さはあっても普通は骨で止まるはずだからな…。
などと考る事が沢山あるようだった。
とりあえずドラゴンを起こすか?
「オイ! このクソドラゴン!」
レックはドラゴンのせいで後々が面倒くさい事になると思いイライラしていた。
どうやらドラゴンはしかばねのようだ。
………ブチン………
ドラゴンの死んだフリ?もしくはまだ気絶している事に切れたレック。
「このクソドラゴンがーテメーに生き地獄見せたるぜ」
とりあえず頭めがけて顎下をアッパーが振り抜いた。
ドゴン…ミチミチ…「 うぎゃ 」
「な、なんじゃ? ふぅ〜夢だな… 人間ごときがGMI( ギガメテオインパクト)なんぞ打てるわけ無かろうぞ…」
疲れてたんだな…白夢中なんぞ何年も見とらんわい。
ドラゴンは夢と勝手に決め込んでどっかに行こうとしたのだが…
ん?体が動かん?んん?
レックの魔法により地面に埋まっている。
多分埋まっているだけならドラゴンの力ならすぐに出れるだろう。
出れないところを見ると体の周りに硬化した石( ダイヤモンドっぽいの) が付いていて動かせないのだろう。
「オイ! クソドラゴンテメーに選択肢をやるから良く聞け!
①全体剥製。
②全身丸裸の上食べる。(鱗全剥ぎ)
③死なない程度に拷問で廃ドラゴン化。
④ギロチン。
どれが良いんだ?」
わざわざ起して聞いてやるなんて俺って優しいななどと考えている。
「な、なんじゃその選択肢は!」
「 うるせーテメーに選択肢なんて無いんだよ!」 「ドゴン」
と言いつつショートフックで顔面を殴る。
「グェ」
な、なんじゃこの人間はわしを殴って平気そうな顔をしてからに、それに人間に殴られただけなのに痛いのじゃ…
さ、さてはスキルか称号?勇者の高レベルか?どちらかだと当たりをつける。
一応どちらも当たりだが高レベルだけがハズレな所がなんとも言えない。
「お主わしにこんな事をしてのうのうと生きられると思うなよ」
「あ〜大丈夫! 目撃者が居なければ犯罪してもバレ無いから。」
な、なんとこやつわしを殺しても目撃者が居なければ大丈夫だと…
「た、助けてたも、わ、わしはまだ死にたく無い、やりたいこともあるし子すら残してない。」
「テメーが俺に喧嘩吹っ掛けたんだろが!」
「いや、わしも若気のいたりじゃゆるしてたも」
「若気のいたりとかざけんなこのクソジジイ
1回死んで若返れや」