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三日目
今日もアスファルトが熱を帯びすぎた頃に三毛猫に逢いに行った。
別にニャアと鳴いて欲しい訳じゃない。ただ、気になっていた。
なぜか蝿達は姿を見せなかった。すでに用済みなんだろうか。猫の身体は腐り始めたのか、肉が崩れて、猫としてのシルエットを保てなくなってきていた。腐臭はさらにハッキリとし、範囲は拡がった。
カラスが遺体をどうにかしようとした形跡はない。今の時代、カラスも食べ物は選ぶのだろうか。安易な先入観から偏見を持っていた。ごめんな、カラスよ。
明日はどうなっているだろう。そして、俺の他に何人の人が、あの猫と出逢い何を感じたのだろう。
明日も暑くなりそうだ。




