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死んだ三毛猫と別れるまで  作者: 灰色の猫
2/4

二日目


 陽が登り始めた頃、三毛猫の様子を見に行った。


 昨日と変わらない姿勢で、三毛猫は寝そべっていた。追加された事と言えば、遺体にたかる蝿の群れ。新たに分かった事は、眼球が飛び出そうだったという事。


 地元は田舎だが、狐などが徘徊するほどの自然はない。


 まずは蝿によって卵を産みつけられるのだろうか。俺は自分のエゴの為に、この遺体が今後どうなるのか観察することを決めた。


 隣を走る車から漏れる香料と、寝そべる猫から漂う腐臭が、俺の鼻を伝っていた。

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