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次章予告 過去編 顔剥ぎ兎
氷見蓮九郎は私の前に現れ、ことごとく私の大切な人を幾人も奪ってきた。そして彼もその一人。助手くんは園江家の協力によって奇跡的に一命をとりとめた。
――だけど、彼は氷見が打ち込んだ牙の毒のよって記憶を失っていた。彼と私が紡いできたかけがえのない日々。決して美しいだけではなかったけれど、私にとっては宝そのものだった。
ここで私は、助手くんに初めて出逢ったときの話をすることにした。
一人で生きてきた私に関わってきた、愚かだけど勇敢な人の話を。
ここから全てが始まった――第十二章過去編『顔剥ぎ兎』
「貴方って……本当に馬鹿ね」




