Schneewittchen-姫は王子を愛するか?-(中編)
前編の続きです
白雪姫を殺してしまうことに決めた王妃様は、数日後毒を手にいれるためにお城を抜け出し、城下町を歩いていました。
その時「そこの美しいお方!あなたの欲しいものはこちらにございます。」とローブを被った老婆に話しかけられました
なぜ知っているのだろうかと王妃様は思いましたが、ほしい毒があるのならと考え
「本当にわたくしの欲しいものがあるの?」と尋ねました
老婆はそれに頷き
「こちらへ」といい細い道に入っていきました
そして、王妃様がついていくと突き当たりに一軒の小屋がありました
老婆が入っていくので王妃様も入ると老婆は小さなガラス瓶をもってきて王妃様に渡してこう言いました
「その瓶には一回ぶんだけの毒が入っております
その毒を飲めば体は内側から徐々に溶けどろどろになってしまいます
いかがですかな?」
その毒はたしかに王妃様のほしいと思っていた効果でしたが本当に効き目があるのかわからないと思いました
すると、老婆はその考えを読んだように、
「使って効果があれば代金を下さい
そして、また買いにいらしてください」
と言いました
それに納得した王妃様はその毒を持ってお城にかえって行きました
お城へ帰った王妃様はある庭師に会いにゆきました
その庭師は昔、白雪姫の母である妾妃さまに恋をしていましたがすげなく振られ妾妃様を憎んでいました
そして王妃様は庭師にこう言いました
「あの憎い妾妃の娘を、白雪姫をこの毒で殺してちょうだい
もちろんお金は出すわ」
そう言われた庭師は妾妃に復讐もでき、お金ももらえるのならとすぐに頷きました
そんな庭師に満足した王妃様は
「すぐに見つからないように森の奥で白雪姫に毒を飲ませるように」
といってお金を渡し、去っていきました