最悪の事態
「おい!お前らオレ達に何か用か?!」
たいちは勇敢に中国の兵隊にむかって言うのだが・・・・!
たいち「ん、どうなったかって?それはこの小説を読んでみてくれ」
「やめといた方が絶対いいよ、身のためだよ―」
夢が泣きつきながらたいちに言ったが無理だった。
たいちは中国人兵隊の前に立ちはだかる。
「おい!オメーら、オレ達に何か用か!」
中国人は立ち止り、一人が銃をこちらに向けて
「%$#^⊃&%’)」
良く分からない中国語をしゃべった。
「おとなしくしろ、はむかうなら打つぞって言ってる」
陽は小声で七菜たちに説明した。七菜は頭の中が恐怖でどうにかなりそうだった。たいちはというとまだ
やるきらしい、中国人の兵隊はもう一度中国語で
「お前たちを殺すぞ!」
とおどす、たいちもやばいのが分かったか、ななたちの方に振り向く。
「これって逃げた方がいいのか?」
とびみょーに笑いながら聞いてきた、ななは
「あったりまえ!逃げるよ。」
と怒ったような顔をして言う、それを合図にみんなは一目散に逃げ出した!中国人の兵隊たちは逃がすまいと追いかけてくる!
「ぎゃー!追ってくる―!」
七菜は頭がパニック状態だ、でもかずきはふうふう言いながら冷静に
「とりあえず、ペンダントを使ってもどろうよ」
と言う。かずきはのんびり屋なのだが、こういう時にはみんなが思ってもいない事をひらめく。
ナイス!かずき!たいちが喜んだのもつかの間、それは陽が
「だめだ!これ一時間たたないと戻れないんだ!」
そうペンダントのタイマーをみながら言ったからだった。
「あ!あそこに森がある!」
夢がゆびを指す、住宅地をでたすぐ横の森に五人は駆けこむ。
七菜が走りながら後ろを振り向くと中国人の兵隊たちはもういない。
(よかったー。逃げ切れたんだ)
垂れる汗を腕でふきながらホッとしていた。
とりあえず、ここで休憩を取ることにした。
森の中はしーんとしている。木々はキレイにそろえられていて動物一匹も見当たらない。
たいちは荒れた息を整えるとみんなの方を向いて申し訳なさそうに下を向き謝る。
「ごめん、オレのせいでこんな事に・・・」
陽はたいちのとこに歩み寄ると二カッと笑いポンと肩に手を乗せる。
「大丈夫だよ。だってみんな無事じゃん」
「そうだな、これから気を付けるぜ」
とたいちは顔を上げ言うと、森のすぐ近くから
パアーーン
と銃で撃ったような大きく鋭い音がした。
五人はビクッとして音のした方に行くとなにか工場みたいな建物が見える、でもそれ以上行くのはやめ
た。なぜかというと・・・
「あれって―――」
夢が震えながら怖い物でもみたような顔になる。そう、柵の向こうに見える、人の残酷な姿だった…。
陽は、ハッとする
「げっ、ここは粛清所だ!」
つい大声で言ってしまう、ななはひやひやする、中国人に見つかりそうだったからだ。
「!、$%#!’&(''~!」
ふいに意味不明な中国語が聞こえた、五人は真っすぐその声がしたほうをみる、その声の犯人は残忍な顔をした二メートルはある巨人の男だった。
どうもありがとうです
夢「あー、兄ちゃんのせいでやばいことになっちゃった」