王の誕生
島に訪れる事になったのはエルフの奴隷だけではなく、ドワーフの奴隷いた。
ドワーフの国王も罪人の処罰として、島の開拓の人材にと協力して下さった。
エルフ・ドワーフの奴隷の数は三千人を超えた。
また、アルルカン帝国やエルフ国、ドワーフ国、獣人国と移住希望者が多く現れ島の開拓が凄まじい勢いで進む。
先ず、ドワーフの移住者と奴隷によって第三都市が造られた。第三都市は今ある技術の全てを注ぎ込んだ都市にした。
また、多くの住人を養うには農業都市の拡張が必要となり、エルフの住人と奴隷に農業開拓をして貰う。
~ 2年後 ~
数年前までは只の島であった。
今では20万人程が住む国となっていた。
いや、正式には20万人住むことしか出来ない。
島の開拓が間に合わないのだ。
今も農業都市を初めて、第三都市の拡張を行っているが、次々と来る移住希望者に間に合っていない状況が続いている。
アルルカン帝国との交流も順調である。
アルルカン帝国の周辺国とも有効関係を結ぶ事ができ、アルルカン帝国の南にある異世界人が開国したと言う島国『ラッドフィールド国』とも取引が行われるようになった。
ワーモグラの三人の発掘作業も順調に行われた。彼等が発掘した金鉱石は島の開拓資金として役立っている。
そして、今日、会議が開かれ、この島を国として掲げ、エマ・グレイスを初代国王とすることになった。
エマが断罪される運命の日までまだ先であるが、既にエマは運命の日を恐れていない。
リナの運命を変えることができた。
そして、エマには20万人の民だけではなく、エルフ国、ドワーフ国、獣人国の三カ国がエマに協力してくれる事になっている。
エマはアメリア国の王家に怯える事はない。
何故ならば、エマも王となったからだ。




