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31.えっ!新しい婚約者候補!?

春となりエマ・グレイスは13歳となった。

伯爵位となったエマは魔法ギルドではプラチナ級へと昇格する事になった。本当にこのギルドは何を基準に昇格するのかが未だに解らない。

多分だけど、エマが伯爵になったことによるゴマすりなのでしょう。本当にこのギルドは堕落してしまっている。エマの方で新しい魔法ギルドを設立してしまおうかと思ってしまう事が度々あった。


また、今回の冒険により冒険者ギルドのランクもAランクとなった。Bランクになったばかりで依頼達成数等は不足していたが、此だけの偉業を成せた冒険者がBランクではおかしいと特例の昇格となった。


そして、一番の大躍進は商業ギルドであった。

エルフ国やドワーフ国、そして獣人国にもエルフ商会の店を出すことになった。

エルフ国とドワーフ国は共に500万人程であるが、獣人国は1億人以上いるとされている。


その獣人国は各種族毎に生活が別れており種族間の協調性が薄いため、各種族にエマ商会を出店する事になった。


また、レオナルドとのアメリア国内の視察旅行で視察先全てにエマ商会を出店する事になり、それどころか今や西の国々との交流商品が手に入ると各領地から要望書が届いていた。


此によりエマ商会の店舗は一気に50店舗を越えることになりAAランクとなった。それでもまだ要望に答えきれていない。人材育成が間に合ってない。

育成しだい保留している地域に出店していく予定であるが、それら全てを出店すると100店舗を越えることになり大商会となることなる。


また、マナー以外の勉強は完璧といって良いほど優秀であったため、家庭教育がなくなり空いた時間全てを獣人国内の冒険に費やしている。


そんな冒険三昧な生活を日々過ごしていたところ、突然王家から手紙が届いた。

王妃様からお茶会のお知らせである。

王妃様のご懐妊によって延期していたお茶会はエマの体調不良、快気祝いの国内視察旅行、アメージアの爪痕の調査などが重なり、ずっと行えずにいたが久しぶりに開催する事になった。


― テキサル領主館庭園 ー


「久しぶりぶりの王妃様とのお茶い楽しみですわね」


「レオナルド様の話って何かしら?」


そう、今回のこ茶会にてレオナルド様から話があるとされている。学園に上がる前での事なので三人は心配となり王妃とのお茶会の前に三人でお茶会を行うこととなった。


「婚約者をお一人にされるのかしら?」


「まさかラミさんご冗談を・・・」


「・・・」


笑えない・・・


ー 王妃とのお茶会 ー


お茶会の日に王城に行くと通されたのはいつもの中にはではなく王妃の部屋であった。


「申し訳ありません。場所をお間違えではありませんか?」


「いえ、テラサーユ王妃様より本日のお茶会はこちらでとお伺いしております」


「そう」


(まさか本当に婚約者を一人にしないわよね)


今回のお茶会は王城の中庭出なく王妃様の部屋で行われる事となったのは初めての事である。

エマは土産としてアラクネの糸で紡いだレースの反物をプレゼントに持っていた。


「皆さんお久しぶりぶりね」


「お久しぶりです王妃様」


「3年ぶりかしら、あれから大分変わりましたね。まさかグレイスまで1日で行けるようになるとは思いませんでしたし、西の国との国交が結ばれるようになるとわ。」


「エマ様ばかり狡いですわ。私も獣人国やエルフの国行って見たいですわ」


「本当にですわね。早くエルフの国に行けるようにならないかしら」


アメリア国と獣人国を結ぶトンネルはエマの働きもあって完成していた。後はドワーフ族によりトンネル内の補強や装飾を行っている所である。

ただ、全てが完成しても獣人国内は魔物が多く出ることから冒険者が行くことは出来るが貴族が行くことは難しいとされている。更に獣人族がこちらに来ることはない

ので貴族が獣人族を見ることは難しかった。

また、エルフは時間にルーズで引きこもりのためエルフ人自らアメリア国に来る事がなかったためエルフにも合う事が難しかった。

ハーミーさんが如何に変わり者だったのかである。


「すみません。獣人の国は魔物が多いため危険で案内は難しいです。」


「今、王家の勅命にてアメリア国からドワーフ国まで神域を迂回したトンネルを掘り魔道モーターで往き来出来るようにする計画があります。完成すれば皆さんでも訪れる事が可能になります」


「本当ですの?楽しみですわ」


「おや、皆、楽しんでいるようだね」


「レオナルド様お久しぶりです」


遅れてきたレオナルドが手を上げると室内にいた次女達や使用人や護衛達が部屋の外に出ていった。

「君達もいいかな」と言われたのでリナとロイなど3人の令嬢の護衛や侍女達も外に出ることにした。


「もうあの話をするのね。」


「はい。『ソフィア』入ってきていいよ」


『ソフィア』。

この名前を聞いて私は硬直した。忘れるはずもない。夢の中で私が死ぬ原因となった女の名前だった。

レオナルドに呼ばれ入って来たそのご令嬢は薄いピンク色の髪に琥珀色した瞳をしたご令嬢。

ああ、夢の中と同じね

私は忘れる訳がない。

あの声。あの顔。

夢の中で私に冤罪を掛けた令嬢。

ソフィア・グロレンス。

だけど、夢の中では初めて会うのは学園に入学してからだったはず。実はレオナルドとはこの頃から知り合っていたって事?


夢の中では学園に入ってから出会うはずであるソフィアとの出会いにエマは動揺を隠せないでいた。

エマだけではない。

婚約者候補と王妃のお茶会に関係ない令嬢が入ってきたのだ、リーサオーラ令嬢やラミーユ令嬢もこれから何が始まるのかと動揺しているようであった。


「は、初めてグロレンス男爵家長女ソフィアと申します」


「ソフィアは平民として育ってきたのだがこの春にグロレンス男爵の養女となった」


夢の中でもエマが13歳の時に男爵家の養女となっていた。

生い立ちも夢の中と同じであった。


ー 夢の中の回想 ー


「エマ、私がソフィアへの嫌がらせを再三注意していたのに止めるどころか嫌がらせが徐々に酷くなって私も最早我慢出来ない」


「違います。私は最初にレオナルド様に近付き過ぎると注意しただけです。その後、レオナルド様からソフィアは貴族として慣れていないから教えているだけだと言われたのでその後は何もしておりません」


「エマ、承認は沢山いる。私は嘘をつく者も嫌いだ」


「嘘はついてません調べて見て下さい」


「もういい。傷の負い目で婚約者となったが君は性格が皇太子妃に相応しくないようだ。本日をもってエマ・グレイスとの婚約を解消する」


「そんな・・・」


その後、私はショックで学園を卒業せずにグレイス領へ戻る事にした。父が王家に抗議するも覆る事はなかった。

そして2年後、レオナルドとソフィアの結婚式に襲撃事件が起き何故かグレイス領に引き込もっていた私が主犯とされ処刑される。


・・・さん!


・・・マさん!


「エマさん!」


「!!」


「大丈夫ですか?顔色がかなり悪いですが」


「あ、はい。心配して頂きすみません。話を続きをお願いします」


「レオナルド様そちらのご令嬢がどうか致しましたのかしら?」


「今後、新しい婚約者候補にソフィアを加えたいと思う」


「えっ!新しい婚約者候補!?」

【エマ・グレイス】

13歳 女性 Lv88

職業 〖伯爵〗 適応魔法 闇

体力 550 魔力 415

力 235 守 100 速 120 知  400

火 Lv0 水 Lv0 風 Lv0 土 Lv0 光 Lv0 闇 Lv0

剣 Lv6 槍 Lv1 斧 Lv1 弓Lv10 鞭 Lv1 拳Lv10 弓豪 Lv6 拳豪Lv10 拳神Lv4

スキル 〖浮遊 Lv20〗〖収納 Lv20〗〖空間移動Lv9〗

称号 〖アメージアの祝福〗〖皇太子の婚約者候補〗

   〖エマ商会の会長〗〖遠島の開拓者Lv5〗

魔法ギルド  プラチナランク

商業ギルド  AAランク

冒険者ギルド Aランク

エマ商会 55店舗

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