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25.えっ!獣人族!?

エマのスキルで渓谷の底に降りている一行。

少しずつ未踏地に近付こうしている一行に緊張が巡る。

尚、安全をきするため少し降りると横穴を掘り安全ロープで支えながらまた暫く降りるようにしていた。

また、暫く降りると飛行タイプの魔物が現れたが天帝の人達が簡単に退治してくてくれる。

そして・・・


「ハーミーさん何か見えて来ませんか?」


ハーミーのスキル〖千里眼〗でも渓谷の底は光が届いておらずなかなか遠くが見えずにいた。


「ちょっと待って、何か動いてる。気を着けて!」


ハーミーの掛け声によりエマは降下速度を落とした。

徐々にハーミーの目に動くものが何か解ってきた。


「スライムよ!かなり大きいわ。マーシンお願い」


「はいはい。おまかせをっと『サンフレア』!!」


マーシンが魔法を放つと広範囲に熱閃が広がると炎の海に包まれ一面にいたスライムが一掃されていた。


「ここが爪痕の底・・・」


谷底には・・・何もなかった。

上から落ちるゴミなどもスライムにより綺麗に分解され底には何もなかった。


「何か・・・期待外れですね」


「まだ、油断しては行けないわ」


「ちょっと待ってて下さい。ロイ、両側の土の中に魔物がいないか調べて」


「少々お待ち下さい・・・大丈夫です。ワーム類など壁の向こうにはいないようです」


「ハーミーさん、壁は安全なようなので少し掘ろうかと思うのですが」


「解ったわ。皆さん、念のため警戒体勢を!」


ハーミーの了解を得ながら土を掘り『サンプルA 』と書かれた袋に土を詰め魔法袋に収納した。


「収納終了です」


「助かるよエマ。後で何が含まれているか調査しよう」


「それじゃ少しずつ進みましょ。エマさん、車いいかしら?」


「今、出します!ロイ、先頭に乗って地盤の整地して」


「はい」


「マーシンも先頭でお願い。また、スライムがいると思うから」


「そうだな。宜しくな少年」


エマ達は『ジープ』4台で少しずつ進んだ。

マーシンが魔法を放ちながらロイが整地し、ハーミーさんが遠方を確認しながら進む。

天から光が差し込まないため時計を見ると夕方6時くらいになった。


「ハーミーさん、今日はここまでにしませんか?」


「そうね。今日はここで夜営にするわ。食事とテントの準備をしましょう」


「ロイ、安全を確認したら魔道具〔レーダー〕を両側の壁に設置してきて」


「それは何?」


「魔道具〔レーダー〕です。土の微妙な振動を察知すると音がなるようになってます」


「へぇー、ワーム対策ね」


「はい。あと、寝床を出しますね」


エマはマーシンが張った結界の中心に最新コテージを4つ設置した。


「此方が女性用でもう二つが男性用です。タンク内には既に水が満タンにしてありますので直ぐに水が使用可能です。タンクのゲージが赤い線より下に来ましたらタンクに設置してある魔道具〔貯水〕の『放水ボタン』を押して貰うとまた水が溜まります。満水になると自然に止まりますので安心して下さい。他の使用方法はこちらの説明書に書いてありますので後で見て下さい。

後、リナがマスターキーを持っております。集合時間の1時間前になりますとリナがベッドメイキングを致しますので既望される方はリナにお伝え下さい。

それと、もう一つのコテージは食事専用となっております」


「これが最新の魔道具コテージね。古いタイプのコテージは持っているのだけど最新のも購入しようか迷っていたのよね」


「もし、良かったらご購入宜しくお願いします。今回、折角の縁ですのでご購入頂ければ会長権限で1割引きに致しますね」


「あら、それじゃ早速だけど住居タイプを10個と食事専用を3つ下さる?」


「ありがとうございます」


「私の方こそ安くして貰えて助かったわ。それより本当に炊事当番お任せして良いのかしら?」 


天帝の人達と話し合い炊事はエマ達が行い、変わりに見張りを天帝の人達にお願いする事になっていた。

尚、マックは希望により見張りの当番に入れて貰う事にした。


「はい。それでは30分後に食事で宜しいでしょうか?」


「そうね。皆、今から30分後に食事にしましょ。それまでに見張りの順番を決めたいから見張りをするものは来て貰えるかしら」


「それじゃリナ、ロイ。私達は食事の準備を致しましょう」


「私達も何か手伝おうか?」


「「「それは絶対に駄目です」」」


レオナルド皇太子は純粋にエマと一緒にいたかったのだろうけど、皇太子に料理を手伝わさせたと報告されたら後で何を言われるかわからない。


今日の夕飯は作り置きしておいた『ホワイトシチュー』だ。スキル収納のレベルがあがり収納内の時間が停止しているため出来立ての状態で取り出せ。なので実を言うと準備に30分は掛からなかった。


「お、今日はホワイトシチューか♪」


「はい。お代わりも用意してありますので沢山食べて下さい」


「それでは頂きましょ。明日は朝7時に朝食でいいかしら?」


「はい。それでは6時からベッドメイク致します」


初日にベッドメイクを頼んだのは王家護衛の方々とエマ達だけで天帝の人達は誰も頼まなかった。

それでもリナ一人で8台あるベッドのシーツ等を全て回収し新しいモノに綺麗にメイクキングしていく早さに天帝の人達は呆然と見ていた。結局、全てのベッドメイクを20分程で完成させた。


ー 翌日 ー


エマのスキルで壁の土を収納してから移動を開始。

この日も次と日も何もない。

もう何日たっただろうか?

スライムやたまに現れるワーム等の魔物の一掃と地盤の整地の繰り返しで何の成果もない。

道中も半分過ぎた頃だろうか、ハーミーが何かを見つけた。


「ちょっと待って!少し進むと灯りが見えてきたわ」


ハーミーの一言で皆は厳戒態勢に入る。暫くすると私達の視界でも解るようになってきた。

壁がくり貫かれており灯りは中の方から照らされている。灯りも淡いため崖上からでは解らないであろう。

ある程度の距離になると車を止め、徒歩で近付く事にした。


穴はかなり奥まで繋がっている。灯りの正体は『ランプマッシュ』だった。

ランプマッシュとは、胞子が僅かに光を発している茸であり毒はない。

ランプマッシュの灯りは奥まで続いている。一行は警戒しながら洞窟の奥へと進むと奥の方から尖った岩が飛んできた。

魔法での攻撃であった。

直ぐに防御魔法で防御を行う。

洞窟内は明らかに何らかの文明の後がある。相手の姿が見えない以上、ゴブリン等の魔物なのか先住民なのか解らずこちらから下手に攻撃ができず手をこまねいているとエマが魔道具を取り出し「耳を押さえて!」と指示を出すと。


「わっ!!!!」


エマの声が大きく響いた。

耳を押さえないと鼓膜が破れ手いたかもしれない。

エマの声は洞窟の奥の方まで鳴り響いていた。

魔法の攻撃が止まっている。

警戒しながら進むと人形のような毛むくじゃらな生き物がピクピクしながら倒れていた。

ムーンが魔法で回復させると毛むくじゃらな生き物は何を話しているが解らない。

だがハーミーが少し前に出ると毛むくじゃらに話かけ始めた。


「話、解るのですか?」


「ええ。古代語だわ。少し訛っていて解りづらい部分もあるけどね。多分、彼は獣人族よ」


「えっ!獣人族!?」


【獣人族】

人は猿から進化したとされている。

その中で獣人族は進化の途中もしくは他の生き物から進化したとされている。大概が獣人族は進化前の性質を持ったまま進化しており様々な特殊能力を持っている。

ただ、進化の途中という考えを持つものなどから迫害されている。有名なところで『ワーキャット』『ワーウルフ』『ワータイガー』『ワードック』『リザードマン』等がいるがアメジア聖国では魔物として登録されていた。

そのため、獣人族のすみかは遠く離れておりエルフ族やドワーフ族と交流がある程度である。なお、アメジア聖国はエルフやドワーフも魔物として扱っているせいでエルフ族がこちらの方に来ることは難しかった。


「これが獣人族ですか?」


「ええ。獣人族のワーモグラね」


「「はい!?」」

エマ・グレイス】

12歳 女性 Lv70

職業 〖男爵〗 適応魔法 闇

体力 460 魔力 356

力 195 守  82 速  97 知  340

火 Lv0 水 Lv0 風 Lv0 土 Lv0 光 Lv0 闇 Lv0

剣 Lv5 槍 Lv1 斧 Lv1 弓Lv10 鞭 Lv1 拳Lv10 弓豪 Lv2 拳豪Lv10

スキル 〖浮遊 Lv17〗〖収納 Lv17〗〖空間移動Lv7〗

称号 〖アメージアの祝福〗〖皇太子の婚約者候補〗

   〖エマ商会の会長〗〖遠島の開拓者Lv3〗

魔法ギルド  ゴールドランク

商業ギルド  Aランク

冒険者ギルド Bランク

エマ商会 25店舗

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