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17.えっ!合同依頼?

秋も深し・・・

グレイス領とテキサル領の間に温泉街の名をグレサルとした。エリイスの効果により移住希望者が予想よりも多く順調に計画が進んでいる。

農業計画も順調に進んでおり、今やグレイス領の税収は数倍に増え王都からの助成額を全額返金することが出きるようになった。


さて、今日も領内巡回を兼ね冒険しようと冒険者ギルドに来ている。コツコツと依頼を達成してし先日グレイスの女神はCランクに昇格してした。


「えっ!合同依頼?」


「はい。此方の『周辺のゴブリン退治』ですがゴブリンの出現率から『ゴブリンの巣』が出来ている可能性がありますので2パーティーによる合同依頼となります。既に1パーティーが申込まれ村に向かっております。『グレイスの女神』様も申し込まれますか?」


「どうしますか?どういう者達かわからない以上、私としては反対なのですが」


「う~ん、私としては領主側としても村の被害具合も見ておきたいから此にしたいんだけど」


「因みに先行されているパーティーの名は?」


「『紅蓮の絆』で『グレイスの女神』の皆様と同じCランクになります。『紅蓮の絆』の実力・誠実は当ギルドも保証致します」


「それじゃ、この依頼引き受けるわね」


「申込受けたまりました。ミナカの村で集合となります」


ギルドを出ると浮遊魔法でミナカ村に向かった。馬車で1日以上掛かる距離だが飛行魔法なら数時間ほどで着く事が出来た。

先行していたパーティーはまだ着いていないようだ。


「すみません。村長を呼んできて頂きますか?」


村人にお願いすると、村人は一番奥の建物から一人の老人を連れてきた。


「此はエマ様ではありませんか?今回は視察を取り止めた方が良いですじゃ。この村ではゴブリンの被害が頻繁に発生しておりますので危険ですじゃ」


「ええ知っております。だって、そのゴブリン退治の依頼を引き受けたの私達ですもの。もうすぐもう1つのチームも着くと思うけど被害の状況を教えて貰えますか?」


「エマ様が討伐にですか?こりゃたまげたですじゃ。被害は村人数名が被害にあっておりますじゃ。家畜は殆ど殺され畑はこのように荒らされておりますじゃ」


「連れ去られた者とかはいないのね?」


「いませんじゃ」


エマは収納スキルで伝書鳥を取り出すと言葉を告げグレイス領主ゼニスに向けて飛ばした。


「其は何ですじゃ?」


「これ?魔道具よ。此で遠くにいるものに言葉を伝える事が出きるの」


「はぁ~今はそげな凄いもん出来とりますのじゃな」


「ところで、あそこの畑一体は荒らされていないようだけど」


「彼処にあるのは『薬草』ですじゃ。ゴブリンは薬草には興味がないようですじゃ」


(あら『ウコン』に似ているわね。こっちは『コリアンダー』みたい)


「その薬草はお酒飲みすぎた時に飲むものじゃ」


(完全にウコンね)


「村長さん、今日の夕飯にその薬草貰えるかしら?もし貰えるなら今日の夕飯は私達が村人全員にご馳走するわ」


「本当ですじゃ!?ゴブリンに荒らされ薬草でも噛み締めながら凄そうと思っておったが助かりましたじゃ。村の皆に伝えてくるのじゃ」


村長を呼んできた村人に村長が指示を出した頃、父ゼニスより先程の返答を貰った。


「良かった。大丈夫みたい」


「何がですじゃ?」


「ゴブリン退治が終わったら説明するわね。ほら丁度馬車も着いたようよ」


馬車の中からもう1つのグループ『紅蓮の絆』の人達が降りてきた。


【紅蓮の絆】

○ダリル

 紅蓮の絆のリーダーで火属性魔法を得意としており、火属性の上位魔法も極めている。主に槍を得意。


○フーガ

 紅蓮の絆の副リーダーで風属性魔法を得意としている。弓や魔法による遠距離攻撃が得意。


○ハルバード

 大きな盾をもつ戦士。土魔法にて防御を強化する。斧による攻撃が得意。


○セレナ

 紅蓮の絆、本名はセレス。心が女性だと気付きセレナと名乗っている。回復魔法を得意としており、光属性の上位魔法が使える。鞭の使い手。


○テッド

 全て魔法を無難に扱え、全ての武器を扱う。基本的には探索・罠解除などの専門家。


以上がロイが調べた情報である。


「あれ?俺達より先に他のチームが来てますよ」


「ああ、『グレイスの女神』が今回の相方か。あそこは浮遊スキルで飛んで移動出きるらしい」


「いいな~馬車は尻痛くて・・・」


「ぼやくな、挨拶に行くぞ」


リーダーの掛け声に従い紅蓮の絆の人達が私達の元に近付いてきた。


「初めまして、今回一緒にゴブリン退治させて貰う『紅蓮の絆』だ。リーダーをしているダリルと呼んでくれ」


「初めまして、『グレイスの女神』のリーダーのエマです。宜しくお願い致します」


「村長のソンですじゃ。先程、細かい話は此方の方に話させて頂きましたじゃけど、どうすますじゃ」


「それでは、後でそちらに確認しましょう。今後の予定は?」


「はい。まだ日がありますので周辺のゴブリンを退治しながら巣を探すのはどうでしょう。そうてすね夕刻5時に村の広場に集合し夕食を取りながら今後の事について話し合いしまさんか?」


「それではそこで村の状況も含めお願いする。俺達は村の東側を探索してみよう」


「解りました。道がある西側と南側は可能性が低いと思いますので私達は北側を探して見ます」


ー 紅蓮の絆 ー


「向こう、大丈夫ですかね?」


「何がだ?」


「ゴブリン以外の魔物も多ったじゃないですか?どう見ても子供の集団ですよ。一緒に行動した方が良かったんじゃないですか?」


「見た目に騙されない方がいい。彼女達は俺達と同じCランクだ。合同依頼なのは巣の中の退治からで其までの探索は別れてやったも問題ない」


「大丈夫ですかね~」


「ここ、魔物が多すぎる。そろそろ戻らないと時間に間に合わなくなる」


「そうだな。魔物のせいであまり奥に行けなかったな。戻って明日の高度について話し合いにいこう」


「今日は野宿せずにすみそうね。野宿もエマ商会のお陰で楽になったけど」


「そう言えば、『グレイスの女神』のリーダーもエマちゃんだけど関係あるんですかね?」


「何で『グレイスの女神』という名だと思う」


「さー、確かに可愛らしいが女神は凄く攻めてますよね」


「グレイス侯爵ご令嬢のエマ・グレイス様だからだ」


「えっ!マジか?」


「ああ。しかもご令嬢個人の功績を賞され男爵を授かっているそうだ」


「あなた、処刑確定ね」


約束の時間ギリギリに『紅蓮の絆』は村広場に戻るも既に『グレイスの女神』は戻っており夕食を兼ねた炊き出しを行い村人達に配っていた。


「随分、早く戻られたのだな」


「ええ。丁度、村人の皆さんに配布終わりましたので、ご一緒に食事どうですか?」


「食事を頂けるとは思わなかったのでありがたい。今後の話もあるし喜んで頂かせて貰うよ」


2つの冒険者達は村人達が用意してくれたテーブルを囲むように座り食事をしながら今後の話をするはずだったのだが・・・


「うめ~!!」


「な、なんだこれ?」


「スパイシーで、少し辛いですがクセになる美味しさですわ」


「こ、これは何て言う料理だ?」


「『カレー』といいます」


「『カレー?』」


「はい。この村では色々な薬草を栽培しているのですがゴブリンは薬草が苦手らしく薬草は荒らされておりませんでした。それらの薬草と持ってきました肉・野菜を合わせ作りました」


「ちょっと待ってくれ!貴女は確かエマ・グレイス男爵ですよね。もしかして男爵様が作られたのですか?」


「私はお手伝い程度で殆どはリナが作ってくれたの。リナは凄く料理が上手で助かっているわ」


ロイが頷きながらおかわりをしている。

ロイ、がっつき過ぎよ。口にご飯粒がついているわ。


「ですが、この料理を教えて下さったのはエマ様なんですよ」


「この料理を・・・」


「あの・・・おかわりもありますが?」


「「「下さい!!」」」


(カレーは大成功ね。後でレシピを村人の皆さんに教えてこの村の復興に繋げていきましょ)


「・・・」


(この人達、依頼の事、忘れてるわね)


「そうそう、ゴブリンの巣ですが見つけましたよ」


「「「えっ!」」」


「そこで、少しやってみたい作戦がありまして相談したいのですが」


「やりたい作戦ですか?」


「はい。先ずは・・・」


「・・・」


「成る程、確かに理論上は可能だな」


「大丈夫ですよ。今までも何度か試して見ましたので」

【エマ・グレイス】

10歳 女性 Lv48

職業 〖男爵〗 適応魔法 闇

体力 330 魔力 280

力 135 守  58 速  70 知  280

火 Lv0 水 Lv0 風 Lv0 土 Lv0 光 Lv0 闇 Lv0

剣 Lv4 槍 Lv1 斧 Lv1 弓 Lv9 鞭 Lv1 拳Lv10 拳豪 Lv6

スキル 〖浮遊 Lv13〗〖収納 Lv13〗〖空間移動Lv4〗

称号 〖アメージアの祝福〗〖皇太子の婚約者候補〗

   〖エマ商会の会長〗〖遠島の開拓者Lv1〗

魔法ギルド  シルバーランク

商業ギルド  Cランク

冒険者ギルド Cランク

エマ商会 9店舗

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